Cardanoコミュニティの主要関係者の間で、ADA価格の反発が、足元で続く内部対立を和らげる可能性があるとの見方が出ている。価格低迷が不満を増幅させる一方、相場の回復がコミュニティ心理やガバナンス論争の空気を変える可能性があるためだ。
ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが18日(現地時間)に報じたところによると、SongMarketCap創業者のジュレ・カラマルコ氏はX(旧Twitter)への投稿で、ADAの価格水準ごとに、コミュニティの雰囲気やガバナンスを巡る議論がどう変化するかを示した。
Cardanoでは、弱気相場の長期化を背景に、コミュニティ内の意見対立が続いている。ガバナンスの方向性を巡る議論に加え、Input Output(IO)やCardano創業者チャールズ・ホスキンソン氏への批判も出ており、エコシステム開発の遅れに対する不満も重なっている。カラマルコ氏の投稿は、こうした状況が価格動向によって左右され得ることを、ユーモアを交えて表現したものだ。
同氏は、ADAが1.5ドルに達すれば、コミュニティは再び良好な関係を取り戻し始めるとの見方を示した。足元の価格が約0.1645ドルであることを踏まえると、1.5ドルは約9倍の上昇に相当する。この場合、Cardanoの時価総額は545億ドルを上回る可能性がある。
さらに2ドルまで上昇すれば、コミュニティの空気は一段と変わるとした。この価格帯では高揚感が広がり、投資家が相場を24時間追い続けるようになると説明した。2ドルは現状比で約12倍。過去最高値の3.10ドルには届かないものの、ADAがここ数年維持できなかった価格帯に再び近づく点で、心理的な意味合いは大きいとみている。
3ドルの局面では、コミュニティ関係者のジェイソン・アップルトン氏にも言及した。アップルトン氏はCardanoエコシステムで教育者、開発者、擁護者として活動してきた人物だ。カラマルコ氏は、ADAが3ドル台に戻れば、アップルトン氏のようなインフルエンサーによる情報発信も再び活発になる可能性があるとみている。
価格目標が高くなるにつれ、投稿内容はさらに誇張を帯びる。カラマルコ氏は、ADAが5ドルまで上昇すれば、自身もそのラリーの規模に圧倒されるだろうと投稿した。5ドルは現状比で約30倍の上昇で、時価総額は1800億ドルを超える可能性があるとした。
続く7ドルのシナリオでは、Cardanoの委任代表で「Dave Stake Pool」運営者のデイブ氏が、有権者の前でIOのあらゆる提案を承認するだろうと冗談交じりに語った。
このくだりは、現在のCardano内部の対立点を映し出している。デイブ氏は、IOとチャールズ・ホスキンソン氏に関連する一部の財務提案について、継続的に批判的な立場を取ってきた。2026年の予算審査では、検討対象となった69件すべての提案に関与し、投票判断を公に記録した。Cardano Vision 2026の研究やFerras関連提案など、一部の中核インフラ事業は支持した一方、ほかの案件には反対または棄権している。
ADAは直近24時間で4.5%下落した。2017年に記録した約0.017ドルの最安値は上回っているものの、最高値の3.10ドルと比べると約94%低い水準にある。価格低迷が続くなか、コミュニティではガバナンスや開発スピードを巡る不満が強まっており、カラマルコ氏の投稿は、こうした不満が最終的に価格と無関係ではないことを間接的に示した形だ。
市場の関心は、単なる価格目標の達成可否ではない。Cardanoでは、エコシステムの発展方向や財務執行、主要開発主体を巡る意見の違いが積み重なってきた。ADAの価格回復が実際にコミュニティの結束につながるのか、それとも既存の対立が価格とは切り離されて続くのかが、今後の焦点となる。
カラマルコ氏は投稿で、「ADAが1.50ドルに達した時、それが皆が再び互いを愛し始める瞬間だ。2ドルでは多幸感が始まり、皆が24時間起き続ける。3ドルではCardanoが席巻し、@jasonappletonが8時間ぶっ通しでライブ配信する。5ドルでは私は入院の手続きをしている……。7ドルでは……」と述べた。