写真左からイ・スルギD&D Pharmatech代表、イム・ウヒョンLG AI研究院長。16日午後、ソウル・汝矣島のLGツインタワーで撮影(写真=LG AI研究院)

LG AI研究院は6月17日、D&D Pharmatechと次世代ペプチド新薬の共同開発に関する本契約を締結したと発表した。両社はAIを活用してペプチド配列の設計と候補物質の探索を進め、経口剤の開発から前臨床、臨床試験、グローバル承認まで連携して推進する。

今回の協業でLG AI研究院は、疾患の原因となる標的分子の構造を解析するAIモデルを開発する。これを活用し、従来手法では探索が難しかった最適なペプチド配列の設計と新薬候補の発見につなげる。

D&D Pharmatechは、AIで見いだした候補物質の構造設計、合成、評価を担う。独自の分子形状最適化技術を適用し、経口剤開発から前臨床・臨床試験、グローバル承認の取得までを進める。

LG AI研究院の研究院長を務めるイム・ウヒョン氏は「今回の協業は単なる技術導入にとどまらず、新薬開発という複雑な課題をAIで解く、バイオ特化型AIを高度化していく取り組みだ」とコメントした。その上で「AIのタンパク質設計技術を基盤に、次世代ペプチド新薬開発のスピードと成功確率を同時に高められるよう、積極的に協力していく」と述べた。

D&D Pharmatechのイ・スルギ代表は「LG AI研究院のAI開発力とデータ学習のノウハウを、当社のペプチド開発経験と組み合わせることで、AIベースの新薬開発効率を革新的に引き上げる」と述べた。さらに「とりわけ、マクロサイクリックペプチドなど近年注目を集める経口ペプチド分野で、グローバル市場における技術リーダーシップを示していく」とした。

両社によると、ペプチドはタンパク質を構成するアミノ酸が短く連なった生理活性物質で、体内の回復や成長の調節に重要な役割を果たす。

また、ペプチドは抗体医薬では標的化しにくい細胞内の疾患関連分子に選択的に作用でき、安全性が高い点が強みとされる。一方で、消化酵素で分解されやすいため、これまでは注射剤を中心に開発が進んできた。

両社は、AIを活用して安全性と吸収率を高め、難治性疾患や精密医療向けの錠剤型経口治療薬を共同開発する計画だ。AIベースの分子設計技術によって開発期間とコストの削減を図るとともに、ペプチド新薬の臨床成功率の向上も見込む。

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