Dogecoinが、長期チャート上の重要なサポート水準を再び試している。5年超にわたって機能してきた上昇チャネル下限付近で推移しており、今後の反発力を見極める局面に入った。
The Crypto Basicによると、Dogecoinの価格は15日(現地時間)、長期の上昇チャネル下限に当たる0.088ドル前後で推移した。この水準は、2021年以降の相場構造を支えてきたトレンドラインと重なる。
暗号資産アナリストのクリプトリカは、このサポートラインについて、過去の大幅な調整局面でもたびたび下値支持として機能してきたと指摘した。相場が次の局面に向かううえで、重要な分岐点になり得るとの見方を示している。
チャート上で注目されているのは、5年以上維持されてきた上昇基調の下限ラインだ。Dogecoinは2021年2月初旬、0.037ドルから0.088ドルまで急伸した後も、主要な調整局面ではおおむねこのトレンドライン近辺で下げ止まってきた。
2022年6月には0.049ドルまで下落した後に反発し、2023年8月にも0.057ドル近辺を付けた後、再び持ち直した。直近では2月の相場急落局面でサポートラインを試し、一時0.080ドルまで下げたものの、上昇トレンドライン近辺で下値を支えられた。
今回の調整も、価格が同じ構造的な支持帯に戻ったケースとみられている。クリプトリカは、長年にわたって変動を繰り返しながらも、この水準では再テストのたびに買いが入りやすかったとして、テクニカル面での重要性が一段と高まっていると分析した。
もっとも、サポートラインの確認だけで力強い反発を見込むのは難しい。Dogecoinは上値でたびたび売りに押されており、本格的な戻りに向かうには主要なレジスタンスラインを上抜ける必要がある。
最初の関門は0.15ドル近辺だ。Dogecoinは1月にこの水準まで上昇した後、数カ月にわたってもみ合う展開となった。
さらに上には、上昇チャネル中段のレジスタンスゾーンが控える。この価格帯は2025年を通じて、相場の上昇を何度も阻んだ。
2025年2月から9月にかけては、0.26〜0.30ドル近辺で上抜けに繰り返し失敗し、その後は上昇モメンタムを失った。持続的な回復局面に移るには、まずチャネル中段を回復し、その水準を下値支持として固められるかが重要になる。
さらに、上昇チャネル上限まで回復すれば、長期目標水準への思惑も強まりそうだ。Dogecoinが最後にチャネル上限を試したのは2021年で、当時は0.74ドルまで上昇した。
このトレンドラインを再び回復できれば、1ドル超から1.50ドル近辺まで上値余地が広がるとの見方もある。実現すれば、Dogecoinの過去最高値更新につながる水準となる。
市場データには足元の持ち直しもみられる。直近24時間の取引高は前日比31%増の6億6300万ドルとなった。未決済建玉も同期間に11億6000万ドルへ小幅に増加した。
デリバティブ市場で関心が戻りつつある兆しではあるが、実際にトレンド反転につながるかどうかは、長期サポートラインを維持できるか、また主要レジスタンスラインを回復できるかにかかっている。
結局のところ、今後の値動きを左右するのは単なる自律反発ではなく、市場参加者の信認回復だ。取引高と未決済建玉の増加で投資家の関心は戻りつつあるが、それが実際の買い需要とトレンド回復に結び付くかどうかは、なお見極めが必要だ。
当面の焦点は、Dogecoinが長期的な相場構造の中で再び上昇モメンタムを取り戻せるかどうかに移りそうだ。