AMDのリサ・スーCEO(写真=AMD)

AMDは15日(現地時間)、データセンター向けメモリ最適化技術を手がけるスタートアップMextを買収したと発表した。AI向けのメモリ供給制約に対応し、顧客システムの効率向上と運用コストの削減を図る。買収額は明らかにしていない。

SiliconANGLEによると、AMDは今回の買収を通じて、大規模なAIワークロードへの対応力を高める考えだ。Mextの技術を活用することで、AIシステムの展開を迅速にし、既存インフラの活用効率も引き上げられるとしている。

Mextは、使用頻度の低いデータを高価なDRAMに常駐させず、NANDフラッシュへ移して管理する「AIネイティブ・メモリ・ティアリング」を強みとする。NANDフラッシュはDRAMに比べて大幅に低コストで、中核技術として予測メモリエンジンを備える。

この予測メモリエンジンは、メモリアクセスのパターンを継続的に分析し、近く利用される可能性が高いデータをフラッシュからDRAMへ事前に読み込む仕組みだ。これにより、遅延を抑えながら必要なデータにアクセスできるようにする。

AMDは、Mextの技術がデータセンターの効率性に関する課題の解決と性能向上の両面で寄与するとみている。既存インフラで利用可能なメモリ容量を実質的に増やし、追加のDRAM調達を抑える効果も期待している。

今後は、Mextの技術をデータセンターポートフォリオ全体に統合する計画だ。AMDでコンピュート・エンタープライズ部門の上級副社長を務めるダン・マクナマラ氏は、「Mextの技術をAMDのデータセンターポートフォリオ全体に統合することで、企業顧客がインフラ投資からより大きな価値を引き出し、AI導入を加速できるよう支援する」とコメントした。

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