Samsungは6月15日、米テキサス州サンアントニオで開かれたホテル技術展示会「HITEC 2026」で、ホテル向けテレビ「The Frame」(型番HL03H)を公開した。コンシューマー向けに展開してきたアートTVを、法人向けのホテル市場にも広げる。
ホテル向け「The Frame」は、4K QLED画質と反射を抑えるアンチグレアパネルを採用した。厚さは27.5mm。額縁風のスリムベゼルにより、壁面にすっきりと設置できるとしている。
ビルトイン接続方式とスリムフィット壁掛けに対応する。マグネット式のカスタムフレームベゼルも用意し、設置空間のインテリアに合わせてベゼルを交換できる。
未使用時に絵画や写真などのアートコンテンツを表示する「Collection Hub」機能も備えた。Samsungのホテル向けTVラインアップとして初めて、生成AIによる壁紙生成機能「Generative Wallpaper」とリアルタイム翻訳機能「Live Translate」にも対応する。
宿泊客は、ホテル側があらかじめ設定した画像に加え、自分の好みに応じた画像を生成してテレビ画面に表示できる。Live Translateでは、現地放送を母国語で視聴できるようにする。
Samsungは2025年から、ホテル向けテレビの全モデルで無線コンテンツ共有技術「Google Cast」と「Apple AirPlay」に対応している。客室TVに表示されたQRコードを使えば、スマートフォンやタブレットで見ていたコンテンツをTVでそのまま再生できる。
追加のログインは不要で、チェックアウト時には連携した端末情報を自動的に削除し、個人情報を保護するという。
ホテル運営者向けには、統合ソリューション「LYNK Cloud」も提供する。世界各地の客室TVの状態やサービスをリアルタイムで遠隔管理できるほか、「Business Intelligence」機能によって宿泊客のサービス利用パターンを分析し、パーソナライズされた付加サービスの提供に役立てるとしている。
ホテル向け「The Frame」は43型、55型、65型、75型の4サイズをそろえ、2026年下期に世界発売する。
Samsung映像ディスプレイ事業部副社長のキム・ヒョンジェ氏は、「世界初のアートTV『The Frame』をB2B市場へ拡大できたことは意義深い」とコメントした。その上で、ホテル向け「The Frame」を通じて、差別化されたラグジュアリー体験を求める企業顧客に新たな価値を提供していく考えを示した。