Apple Watch Ultra 3 写真=Apple

Apple Watchの電池持ちへの不満を背景に、1回の充電で1週間以上使える長寿命ウェアラブルへの関心が高まっている。Engadgetは、スマートウォッチのほかスマートバンドやスマートリングも含め、Apple Watchの代替候補となる6製品を比較した。比較では、バッテリー持続時間だけでなく、機能やサブスクリプション負担とのバランスが選定のポイントになるとしている。

Engadgetによると、Apple WatchはiPhoneとの高い連携性や健康管理機能で市場をけん引してきた一方、バッテリー持続時間は依然として弱点の1つとみられている。

Apple Watch 11は最大24時間駆動を掲げるが、実際の使用時間は使い方で変わる。運動記録や健康モニタリングを頻繁に使う場合は、1日2回の充電が必要になることもある。上位モデルのApple Watch Ultraでも、低電力モードで約3日間にとどまる。

こうした中で注目を集めているのが、充電頻度を抑えた長寿命モデルだ。代表例として挙がったのが「WHOOP 5.0」。ディスプレイを備えないスマートバンド型で、最大14日間使える。睡眠分析、心電図(ECG)、血圧測定、心拍トラッキングなどに対応するが、多くの機能は年額200~360ドルのサブスクリプションに含まれており、継続コストが重荷になり得るとされた。

「Garmin Venu 4」も代替候補として紹介された。最大10日間のバッテリー持続時間を備え、睡眠、運動、皮膚温、生理周期など幅広い健康データを追跡できる。AMOLEDディスプレイとステンレススチール素材を採用し、プレミアム帯を意識した仕様となっている。価格は550ドルで、一般的なApple WatchとApple Watch Ultraの中間に位置する。

低価格帯では「Amazfit Bip 6」が候補に挙がった。価格は約80ドルで、最大1週間使えるほか、GPSと心拍数・血中酸素センサーも搭載する。一方で、自動ワークアウト検出の精度にはばらつきがあるとされ、手動入力をいとわないユーザー向きと評価された。

Nothing傘下のCMFが展開する「Watch 3 Pro」も、長時間駆動を訴求するモデルの1つだ。最大13日間使え、100ドル未満ながら、心拍数測定、血中酸素分析、ストレス追跡、AI運動コーチ機能を備える。ただし、常時表示を有効にすると駆動時間は約4.5日まで短くなるため、1週間以上の利用を重視するなら常時表示はオフが望ましいという。ChatGPTベースのチャットボット機能と、AIでウォッチフェースを生成する機能も搭載した。

電池持ちで最も長い製品として挙げられたのが「Withings ScanWatch 2」だ。最大35日間使え、心拍数、体温、睡眠、心拍リズムなどを測定できる。伝統的なアナログ腕時計のデザインを採用している点が特徴だが、一部の上位機能は年額約100ドルのサブスクリプション加入が必要になる。

最近はスマートリングも有力な選択肢として浮上している。「Oura Ring 5」は最大9日間のバッテリー持続時間をうたい、心拍数、血圧、睡眠状態、夜間の呼吸パターンなどを追跡する。指に装着するため目立ちにくい半面、本体価格は約400ドルと高めで、別途月額課金も発生する。

今回の比較で共通して示されたのは、バッテリー持続時間が長いほど、機能や利用形態で何らかの妥協が必要になるという点だ。例えば、ディスプレイを省いたり、一部機能をサブスクリプションで提供したり、時計らしいデザインを優先する代わりにスマート機能を絞り込んだりする製品がある。

Engadgetは、Apple Watchの代替候補は以前より大幅に増えたと指摘する一方、選ぶ際にはバッテリー持続時間だけでなく、画面の有無、運動認識の精度、健康データの活用度、サブスクリプションの負担もあわせて見極める必要があるとしている。

生成AIや健康モニタリング機能をめぐる競争が激しくなる中、ウェアラブル市場ではバッテリー効率の重要性が一段と高まりそうだ。毎日の充電を負担に感じるユーザーが増えれば、長寿命ウェアラブルの存在感はさらに強まる可能性がある。

キーワード

#Apple Watch #ウェアラブル #スマートウォッチ #スマートバンド #スマートリング #バッテリー持続時間 #サブスクリプション #生成AI
Copyright © DigitalToday. All rights reserved. Unauthorized reproduction and redistribution are prohibited.