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Teslaの最新運転支援ソフト「FSD(Full Self-Driving)V14」は、HW4搭載車で出発から到着後の駐車まで対応範囲を広げた。一方、地図精度や位置情報の誤差、駐車時の判断などには引き続き課題が残るようだ。

米電気自動車メディアのCleanTechnicaが13日(現地時間)、2026年型Tesla Model Yを約2週間使ったユーザーの評価を報じた。それによると、HW4ベースのFSD V14は、HW3ベースのFSD V12に比べて介入の頻度が大きく減った半面、ナビゲーションの誤案内や駐車時の弱さはなお見られたという。

このユーザーは、2019年型のModel 3に長く乗ってきており、複数回のFSDアップデートも経験してきた。ただ、既存車はHW3のハードウェア上の制約から、アップデートはFSD V12で止まっていると説明した。これに対し、2023年以降に生産されたHW4搭載車は、演算性能とカメラシステムの強化を背景にFSD V14をサポートする。

ユーザーは「今ではFSDをほとんど解除しなくなった」とし、「一時停止標識で完全停止した後の発進も自然になった」と評価した。交差点で他車を見落とすような場面もなかったとしている。

FSD V14で最も大きい変化として挙げたのが、走行の開始から終了までの自動化範囲の拡大だ。目的地を音声またはテキストで入力すると、車両が自動で経路を設定して目的地まで走行する。ガレージから後退して道路に出る動作や、駐車枠からの出庫も複数回成功したという。到着後には路肩や駐車場への自動駐車も試み、自宅の進入路でも適切な位置に停車できたとしている。

その一方で、一般の駐車場では限界も見えた。車両は障害者用駐車区画を認識したり指定したりできず、店舗やオフィスに最も近い駐車枠も選べなかったという。米ウィスコンシン州のCostcoでは駐車枠を見つけられず、Teslaのナビが参照するGoogleマップ上では、その敷地がなお緑地として表示されていたと指摘した。

住所認識の誤りもあった。自宅住所を入力しても別の通りの家に案内されることがあり、正しい場所へ向かうには地図上のピン位置を手動で調整する必要があったという。

経路判断のミスも報告された。ウィスコンシン州のラインランダー空港を出発する際には、一方通行路に逆走で進入しそうになったほか、一部の駐車場ではナビが左折を指示していたにもかかわらず、車両が右折を選ぶケースもあった。車線選択の問題も完全には解消しておらず、FSD V12で見られた誤りがV14でも一部残っているとしている。

こうした要因についてユーザーは、位置情報と地図データの限界を挙げた。GPSには約15フィート(約4.6メートル)の誤差が生じる可能性があり、地図情報も常に最新とは限らない。このため、精密な駐車や経路判断にはなお難しさがあると分析している。

ハードウェア面では改善も確認された。FSD V12では、後部に自転車キャリアを装着すると後方カメラが遮られたと判断され、機能が制限されることが多かったが、FSD V14では同じ条件でも運転支援機能を維持したという。

価格体系への不満も示した。新型Tesla車では、月額99ドル(約1万4850円)のFSDサブスクリプションに加入しなければ、車線維持や操舵支援機能を利用できず、標準機能は交通状況を反映したクルーズコントロール程度にとどまる。ユーザーは「高速道路で操舵支援だけを使いたいドライバーに対しても、実質的にFSD加入を促す仕組みだ」と指摘した。

残る課題としては、スクールゾーンの点滅信号に合わせた減速、ガレージ駐車、特定の駐車枠の指定、障害者用駐車区画の認識、ドライブスルーレーンの選択、スピードバンプや深い側溝への対応などを挙げた。

悪天候への対応力にも限界があるという。Teslaは現在、レーダーを使わず、カメラベースのビジョンシステムに依存している。ユーザーは、豪雨や豪雪のように視界が大きく制限される状況では、FSDが安定して動作しにくいとみている。

最終的に業界の関心は、FSDが監督付きの運転支援システムを超え、人間の運転よりもミスや事故を減らせるかどうかにある。ユーザーは「人間のドライバーよりミスが少なく、事故率も低い水準に達して初めて、監督不要のレベル4自動運転として評価できる」と述べた。

今回の評価を見る限り、HW4向けFSD V14は出発から到着後の駐車まで対応領域を着実に広げ、使い勝手も改善している。ただ、完全自動運転の実現に向けては、地図精度や駐車判断、悪天候時の対応など、なお解決すべき課題が残っている。

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