Shibariumの取引動向は、ネットワーク活動の持ち直しを見極める短期指標として注目されている。写真=Shutterstock

Shiba Inuのレイヤー2ネットワーク「Shibarium」で、取引件数に持ち直しの動きが出ている。ブロックチェーンメディアのU.Todayによると、1日当たり取引件数は10日の1300件から13日には2600件へ増加し、4日間で倍増した。

ShibariumScanの集計でも、取引件数は10日から13日にかけて増加基調をたどった。低調だったネットワーク活動に、足元で一定の反発が見られた格好だ。

ただ、これを本格的なトレンド転換とみるには慎重な見方も強い。5月末以降、取引件数が急増した後に再び大きく減少する動きが、複数回繰り返されてきたためだ。

実際、5月末には取引件数が一時7220件まで伸びたものの、その後は急減した。さらに、5月末から6月初旬にかけても同様のパターンが4回確認されたという。

8日にも取引件数は3990件まで増えたが、その後は再び1300件まで落ち込んだ。今回の増加がこれまでと同じ一時的な反発にとどまるのか、それとも持続的な回復の入り口となるのかは、現時点では見極めにくい。

変動の背景もなおはっきりしていない。U.Todayは、Shibariumで取引件数の増減が繰り返される明確な要因は確認されていないと指摘した。

足元の暗号資産市場では、相場上昇の局面で売りが出て、その後に値を崩す展開が目立つ。Shibariumの取引パターンも、こうした市場全体の地合いを映している可能性がある。

市場環境も厳しい。6月に入り、主要暗号資産は数カ月ぶり、あるいは数年ぶりの安値圏まで下落し、投資家心理は冷え込んでいる。

CoinMarketCapのデータによると、暗号資産の恐怖・強欲指数は21で、「恐怖」ゾーンにとどまっている。主要暗号資産の長期低迷を背景に、弱気心理が強まっていることを示す水準だ。

オンチェーン指標やソーシャル指標、デリバティブ指標にも関心が集まっているが、これらのシグナルだけで相場反転が近いと判断するのは難しい。

U.Todayは、市場が重要な転換点に近づいている可能性には触れつつも、実際の反発を確認するには、主要な買いの戻りや売り圧力の後退を示す追加シグナルが必要だとしている。

Shiba Inuの価格も、なお方向感を欠いている。SHIBは記事執筆時点で24時間で1.96%下落し、0.00000489ドルだった。

一方で、週間では約4.43%上昇している。市場の関心は、足元の取引増加が数日以上続くかどうかに加え、それがShibariumの活動回復、さらにShiba Inuの価格と投資家心理の改善につながるかに移っている。

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