写真=Hancom

Hancomは、ポーランドのAI・研究開発企業との提携を相次いで進め、エージェンティックOSの欧州展開を本格化する。6月15日には、ポーランドの国家認定R&Dセンター7bullsとMOUを締結し、次世代のソブリン型エージェンティックOSの欧州現地化に向けた共同研究開発に着手すると発表した。

今回の協業の柱は、HancomのエージェンティックOSを欧州市場向けに最適化する現地化開発にある。欧州では国や業種ごとに規制や業務プロセスが異なるため、両社は現地企業の既存ITシステムや顧客要件を共同で分析し、その内容を製品仕様に反映する。Hancomが下半期に公開予定のエージェンティックOSベータ版についても、欧州の利用環境に適合させるための研究を進める。

技術検証と顧客開拓も並行して進める。Hancomは5月19日、ポーランドのAI開発企業AlgomineともMOUを締結した。両社は、ポーランドの公共部門におけるオンプレミス環境の顧客を対象に、エージェンティックOS導入に向けた概念実証(PoC)に取り組む。

欧州事業体制の強化に向けては、Victor Venegas Mendoza氏を欧州事業開発を担う取締役に起用した。同氏は、ドイツ、オーストリア、スイスのDACH地域をはじめとする欧州主要市場で、エンタープライズSaaSやサイバーセキュリティソリューションの営業経験を持つという。

キム・ヨンス代表は、「欧州ではデータ主権への対応と規制順守が市場参入の前提条件になっており、グローバル大手のビッグテックでも埋め切れていない領域がある」とコメントした。そのうえで、「Hancomは36年にわたり蓄積してきた非定型データの抽出・構造化技術と、ソブリン型エージェンティックOSの競争力を基に、その領域を先行して取り込んでいく」と述べた。

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