XRPは、2021年の強気相場で米証券取引委員会(SEC)によるRipple提訴がなければ、24ドルを超えていた可能性がある――。市場分析家のジャングル・インク氏がこうした見方を示した。ブロックチェーンメディアのDecryptが13日(現地時間)、報じた。
同氏は、ビットコインの直近2回の相場サイクルにおける上昇率をXRPに当てはめると、潜在的な最高値は約24.50ドル(約3675円)になると試算した。
分析の前提にあるのは、XRPが前回の強気相場で市場全体の上昇局面に十分乗れなかったという見方だ。ジャングル・インク氏は、XRPが2021年の相場サイクルで本来得られたはずの上昇機会を逃したとみている。
その要因として挙げたのが、SECによるRipple提訴のタイミングだ。同氏は、提訴時期がビットコインの本格的な上昇局面入りと重なったと指摘した。
試算方法は、ビットコインの2021年サイクルにおける上昇率3.49倍と、2025年サイクルの上昇率1.83倍を用いるというもの。これをXRPの2018年の最高値3.84ドルに当てはめると、潜在的な到達価格は約24.50ドルになるという。
同氏は、この水準について「非現実的な期待」に基づくものではなく、ビットコインが実際にたどった値動きを基準にした試算だと説明している。
転機になったのは2020年末だ。暗号資産市場が回復基調に入る中、XRPも当初は上昇トレンドに追随していたが、SECが2020年12月にRippleを提訴したことで流れが変わった。
米国とカナダの複数の取引所では上場廃止が相次ぎ、売り圧力も強まった。ジャングル・インク氏は、こうした要因がXRP固有の重しとなり、市場全体の上昇の恩恵を十分に受けられなかったとみている。
実際、足元の価格推移にも差が出ている。XRPの現在価格は1.13ドルで、2017〜2018年の高値を約70%下回る水準にある。
一方、ビットコインは6万3600ドル(約954万円)と、2017〜2018年の高値を約223%上回っている。ビットコインが過去最高値を大きく更新する一方で、XRPは2020年初から2024年末にかけての市場成長局面の大部分を取り込めなかった、というのが同氏の見立てだ。
もっとも、同氏は足元の市場環境は当時と異なるとみている。SEC訴訟はすでに解決し、現物ETFの取引も広がっているほか、暗号資産業界の機関投資家向けインフラも拡大を続けているためだ。
その上で、採用拡大のペースが平均的な水準にとどまっても、XRPは「20ドル前半から半ば」に到達し得ると主張した。採用が想定以上に進めば、時価総額の再評価を通じて一段高となる可能性もあるとしている。
ただ、今回の見方はあくまで市場分析家によるシナリオ分析の域を出ない。実際の価格動向は、XRPの採用拡大のスピードに加え、市場全体の強気基調がどこまで続くか、訴訟終結後の需給がどう変化するかに左右される可能性がある。
当面の焦点は、XRPが過去の強気相場で取りこぼした上昇分を今後取り戻せるかどうかになりそうだ。