Movementが、イーサリアムのレイヤー2から独立したレイヤー1ブロックチェーンへと方針転換する。トークン大量売却を巡る混乱を受けた再編の一環で、新CEOのトラブ・トラビ氏は、新興市場向けのステーブルコイン決済を中核事業として立て直しを進める考えだ。
The Blockによると、トラビ氏はインタビューで、Movementの新たな戦略としてステーブルコイン決済プラットフォームを打ち出した。対象は新興市場で、実需に根差したユースケースの開拓を目指す。
Movementは、米国、カナダ、欧州連合(EU)で、規制当局の認可を受けた資金移動事業者や電子マネー機関と提携し、認可済みの決済ネットワークにアクセスできる体制を整えたという。
この取り組みに向け、ステーブルコイン発行体のCircleのほか、ウォレット関連スタートアップのKast、Sorted、トークン化プロジェクトのOro、UseMoney、Jawsなどと協業している。Avant Protocolは、Movementネットワーク上で収益・財務商品の支援を担うとしている。
トラビ氏は、レイヤー2時代のMovementについて、十分な差別化ができていなかったと認めた。既存ネットワークはCelestiaやイーサリアムなど複数の要素を継ぎ合わせた構成だったとし、「フランケンシュタイン・チェーン」と表現。遅延が7秒に達していたことも明らかにした。
レイヤー1へ移行した後は、自前のバリデーターを運用し、500ミリ秒未満での決済処理を目標に掲げる。The Blockがこう伝えた。
今回の再始動の背景には、2025年初めに表面化したMOVEトークンの大量売却問題もある。Binanceの調査によると、Movementに関与したマーケットメイカーのRentechが、MOVEトークン6600万枚(総供給量の5%)を上場直後に短期間で売却し、価格急落を招いたという。