XRPのイメージ画像。写真=Shutterstock

XRPの足元の下落は、クジラと呼ばれる大口投資家の売りではなく、レバレッジポジションの清算や暗号資産市場全体の弱さによる影響が大きい可能性がある。CryptoQuantの分析では、BinanceへのXRP流入が減少しており、大口売り圧力はむしろ和らいでいるという。

ブロックチェーンメディア「The Crypto Basic」が10日(現地時間)に伝えたところによると、CryptoQuantのアナリスト、ペリネイPAは、Binanceに流入するXRPの動向をもとに、市場の売り圧力を分析した。

焦点となったのは、Binanceに送られる大口のXRP移転だ。分析によれば、2021年から2025年にかけて、100万XRPを超える移転がBinanceへのXRP流入の大きな部分を占めていた。こうした動きは、クジラや機関投資家の活発な売買を示すシグナルとして受け止められてきた。

ただ、この流れは2025年のピークを境に鈍化した。100万XRP超の移転は減少に転じ、XRP価格が3ドル超の高値から下落した後も、その傾向が続いたという。6月時点でXRPは1.01ドル(約152円)まで下落したが、過去の主な下落局面で見られたような取引所流入の急増は確認されていないとした。

とりわけ過去の下落局面では、10万〜100万XRP、または100万XRP超の区分で取引所流入が急増した後、価格下落が続くケースが多かった。これに対し、今回の調整局面では同様の急増シグナルが見られない。ペリネイPAは、直近の下落でもクジラが広範な利益確定に動いていない可能性を示していると指摘した。

さらに、XRPの現物ETF承認後の大口保有者の姿勢にも触れた。ETF承認後に取引所流入が減少した点について、同氏は大口保有者の信認が強まった結果と解釈できると説明した。保有分を現金化しようとする意欲が、以前より低下した可能性があるという。

こうした点を踏まえ、直近の調整の主因はクジラの売りではなく、レバレッジポジションの清算や市場全体の地合い悪化である可能性が高いとみている。一般に、極端な弱気相場では投資家がポジション整理を進め、取引所流入が大きく膨らむ傾向があるが、足元のオンチェーンデータにはそうした動きは表れていない。ペリネイPAは、XRPの市場構造は比較的健全さを保っていると評価した。

今後の注目点は、Binanceへの流入トレンドがこのまま低水準で推移するかどうかだ。流入の低調が続けば、取引所で即時に売却可能なXRPの供給はさらに減る可能性がある。需要が強まれば、価格反発を後押しする環境が整う余地もある。特に100万XRP超の大口流入が低位で推移すれば、現在の市場構造を支える要因になり得るとの見方も示した。

今回の分析は、単純な価格下落よりも、取引所流入の構造変化に焦点を当てたものだ。大口保有者の移動が減っている点は、足元のXRP安を単純な売り圧力だけで説明しにくいことを示しており、今後の需給判断でも重要な手掛かりになりそうだ。市場では当面、取引所流入が再び増加に転じるのか、それとも低水準の流入が続くのかが注視される。

ペリネイPAは投稿で、「BinanceへのXRP流入の減少は、クジラの信認の高まりを反映している。流入が低調なままであれば、売却可能な供給はさらに減少する。需要の強まりと重なれば、1.8〜2.0ドルのレンジ回復は容易になる可能性がある」と述べた。

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