Amazonは、データセンター向けの新たなネットワーク構成「RNG(Resilient Network Graphs)」を発表した。従来型の構成と比べてネットワーク機器数を69%削減しながら、処理性能を33%向上させ、消費電力を40%抑えられるとしている。インフラコストも最大45%削減可能だという。Tom's Hardwareが29日(現地時間)付で報じた。
RNGは、データセンターで長年標準的に使われてきた階層型の「ファットツリー」構成に代わる設計として位置付けられる。
ファットツリーは、スイッチやルーターを木構造で配置する方式だが、通信が特定のポイントに集中しやすく、ボトルネックが生じやすいという課題があった。
これに対しRNGは、ランダムグラフ理論をベースにルーターをメッシュ状に分散接続する。通信を固定的な経路ではなく複数の経路に振り分けることで、ボトルネックを抑え、帯域利用効率を高める仕組みだとAmazonは説明している。
同社によると、RNGを大規模に実装するうえでの課題は、2つの独自技術で解決した。通信を複数経路に分散するルーティングプロトコル「Spraypoint」と、大規模な配線を整理する光学機器「ShuffleBox」だ。
RNGは2024年にダブリンのデータセンターで初めて導入され、その後ドイツとスペインにも展開された。Tom's Hardwareによれば、現在はAWSの新設データセンターの多くで標準構成として採用されている。
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