リュ・ジェミョン韓国科学技術情報通信部第2次官(写真=韓国科学技術情報通信部)

韓国科学技術情報通信部は5月30日、リュ・ジェミョン第2次官が首席代表として、29日にフランス・パリで開かれたG7デジタル技術大臣会合に出席し、AI活用拡大と安全なデジタル化に向けた韓国の政策方針を共有したと発表した。

韓国は昨年に続き、今年もデジタル・AI分野の主要協力国として同会合に招待された。会合にはG7各国に加え、招待国や国際機関の高官が参加し、安全で責任あるAI、中小企業でのAI活用拡大、デジタル基盤のカーボンニュートラル、オンライン上での未成年者保護などを主要議題として協議した。

リュ次官は招待国セッションで、デジタルとAIが大きな変革をもたらす時代には、イノベーションと信頼を対立軸で捉えるのではなく、両立させながら前進させることが重要だと強調した。

その上で、中小企業のAI導入を後押しする「AIワンストップ・バウチャー」や、AX人材の育成プログラム、AIデータセンター基盤の整備支援など、韓国政府のAI普及策を紹介した。AIスタートアップや中小企業の商用化・事業展開を支援する政策についても説明した。

また、今年施行された「AI基本法」やAI安全研究所、「AIソウル首脳会議」「APEC AIイニシアチブ」にも触れ、安全性とイノベーションの両立を目指すAIガバナンスの方向性を共有した。あわせて、データセンターの省電力化、低消費電力のAIネットワーク、環境配慮型AIデータセンター政策などのカーボンニュートラル施策も紹介した。

安全なデジタル環境づくりに向けた取り組みとしては、児童・青少年を狙ったオンライン上の性的搾取に先手で対応するAIベースのシステムなども説明した。

同部は今回のG7会合への出席に合わせ、フランスのAI企業Mistral AIも訪問する予定だ。リュ次官は共同創業者で最高経営責任者(CEO)のアーサー・マンシュ氏と会談し、AI産業での協力や人材交流、AI基本法の発展方向を巡る連携策について協議する。

リュ次官は、AIとデジタル技術は新たな成長機会を生み出す一方で、信頼と安全という課題も突き付けているとした上で、韓国はイノベーションと信頼の均衡を基盤に、グローバルなAI協力に積極的に貢献していく考えを示した。

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