SK Onのイ・ヨンウク氏(写真=SK On)

SK Onは5月28日、イ・ソクヒ氏が代表職の辞任意向を示したと明らかにした。これに伴い、昨年10月に始まったイ・ソクヒ氏とイ・ヨンウク氏の共同代表体制は約7カ月で解消し、今後はイ・ヨンウク氏の単独代表体制に移行する。

イ・ソクヒ氏は同日、社員向けメッセージで「5月末をもってSK Onの最高経営責任者(CEO)としての任務を終えたい」と述べ、辞意を表明した。「バッテリー産業の中心で、SK Onの社員とともに歩めたことは大きな栄誉だった」とも語った。

辞任の理由について、SK Onは健康上の問題だとしている。1965年生まれのイ・ソクヒ氏は、昨年末からCEO職の続投について悩んでいたという。

ただ、イ・ソクヒ氏は主要な経営課題に一定のめどが立つまで辞任を見送っていた。SK Onは21日、Fordと展開してきた米国のバッテリー合弁会社「BlueOval SK」の再編を完了。同時に、米テネシー工場を単独事業会社へ切り替えた。これにより借入負担を抑え、財務改善に向けた基盤を整えたとの見方がある。

イ・ソクヒ氏はこれまで、北米を軸に顧客対応と研究開発(R&D)強化を主導してきた。健康面に不安を抱える中でも、米国合弁事業の再編完了までは職責を果たす意向が強かったとみられる。社員向けメッセージでも「昨年末からCEOとして重い責任を担い続けるべきか深く悩んできたが、米国合弁会社の再編など主要な経営課題をしっかり仕上げるため、辞任の時期を遅らせた」と説明した。

共同代表体制は昨年10月に始まった。当時SK Onは、素材・製造分野に明るいSK siltronのイ・ヨンウク代表取締役を社長に起用。イ・ソクヒ氏がグローバル顧客対応とR&D競争力の強化を担い、イ・ヨンウク氏が製造競争力の向上と収益性改善を担う役割分担を敷いていた。

単独代表となるイ・ヨンウク氏には、なお課題が残る。電気自動車(EV)需要の鈍化と世界的なバッテリー市況の調整が続くなか、製造効率の引き上げ、財務体質の改善、北米事業の安定化をどう進めるかが焦点となる。

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