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SpaceXが米証券取引委員会(SEC)に提出したS-1で、ビットコイン保有量を初めて開示した。Teslaの保有分と単純合算すると3万221BTCとなり、上場企業のビットコイン保有規模で世界5位相当に当たるとの見方が出ている。これを受け、イーロン・マスク氏の関連企業を巡る再編観測にも改めて注目が集まっている。

ブロックチェーンメディアのCoinPostによると、SpaceXは20日、SECに提出したS-1で2026年3月31日時点のビットコイン保有量が1万8712BTCだったと開示した。取得原価は約6億6100万ドル(約992億円)で、平均取得価格は1BTC当たり約3万5300ドル(約530万円)としている。

Teslaも、先に提出した10-Qで1万1509BTCの保有を明らかにしている。両社の保有分を単純に合算すると3万221BTCとなり、現在の上場企業によるビットコイン保有ランキングでは世界5位規模に相当するという。最大保有企業のStrategyが保有する約84万BTCには及ばないものの、主要保有企業の一角に入る水準だ。

SpaceXのIPO準備と、マスク氏の関連企業を巡る統合観測が重なったことで、市場の関心は一段と高まっている。CNBCは、マスク氏が側近らとSpaceXとTeslaの統合の可能性について協議してきたと、関係者の話として報じた。両社はすでに人材、技術、インフラの一部を共有しているとも伝えられている。

マスク氏は最近、SNSのX(旧Twitter)とAI企業のxAIを統合した。市場では、xAIとSpaceXの追加統合の可能性も取り沙汰されている。Wedbushのアナリスト、ダン・アイブス氏は、こうしたシナリオを「シナジーの聖杯」と評した。予測市場のKalshiでは、合併の可能性を示す確率が一時33〜50%前後で推移したという。

今回の開示により、オンチェーン分析企業による従来推計との乖離も明らかになった。Arkham Intelligenceはこれまで、SpaceXのビットコイン保有量を約8285BTCと推定していたが、実際の開示値はその2倍を超える1万8712BTCだった。この結果、SpaceXが2021年初めからビットコインを購入していたことも改めて確認された。購入時期はTeslaの投資開始時期と近い。

もっとも、現時点でSpaceXとTeslaの合併に関する公式発表はない。議論は関係者の発言やコミュニティ、予測市場を中心に続いている段階だ。SpaceXは6月初めにIPOロードショーを開始し、Nasdaqでティッカー「SPCX」により6月中旬の上場を目指していると伝えられている。

今後の焦点は、マスク氏の関連企業を巡る再編論が実際の組織再編に発展するかどうかだ。あわせて、その過程でビットコインの保有方針がどう見直されるのかにも市場の視線が集まっている。

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