Bitcoinが長期の下限トレンドラインを再び試す展開となり、市場では7万ドル(約1050万円)近辺を維持できるかに注目が集まっている。割り込めば、週足で数年ぶりの大陰線を付ける可能性があるとの見方が出ている。
ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが28日(現地時間)に報じたところによると、市場の関心は、Bitcoinが数年にわたって形成してきた上昇ウェッジの下限トレンドラインを守れるかどうかに移っている。
暗号資産アナリストのマイケルXBTは、Bitcoinが2021年の強気相場以降、上昇ウェッジ内で推移してきたと分析している。足元では市場全体の調整を受け、約1カ月ぶりに7万4000ドル(約1110万円)を下回った。
上昇ウェッジは、価格上昇が続く一方で上昇の勢いが徐々に鈍る局面で現れやすいパターンとされる。
Bitcoinがこのゾーンを試した場面は多くない。2022年11月には、FTX破綻の影響で1万5400ドル(約231万円)まで下落した際に一度この下限ラインを試したが、その後は反発した。
今年に入ってからも、2月初旬の6万ドル(約900万円)、3月の6万4900ドル(約973万5000円)、4月の6万5000ドル(約975万円)付近でこのトレンドラインを確認した後、いずれも反発している。
ただ、直近は下落幅が広がっており、市場の視線は再び7万ドル近辺に向かっている。マイケルXBTは、Bitcoinが7万ドルまで下げれば、下限トレンドラインの再テストに当たると指摘した。
同氏は、この水準を下抜ければ売り手が主導権を握る可能性があるとみており、「7万ドルを割り込めば、弱気派は大きく報われる」と述べた。
焦点は単なる支持線割れではなく、週足のローソク足の形状にもある。マイケルXBTは、下限トレンドラインが崩れた場合、Bitcoinが週足で数年ぶりの大陰線を記録する可能性があると主張した。
一方で、下値余地について具体的な水準は示していない。
これに対し、市場では短期的な弱さとトレンド崩壊は分けてみるべきだとの見方もある。暗号資産市場のベテランとして知られるミハエル・ファン・デ・ポッペは最近の分析で、「Bitcoinの弱さは、まだ新たな安値を示すシグナルではない」との見方を示した。
同氏は、今回の調整について、月末にしばしば見られる一般的な値動きである可能性があるとみている。
また、この時期は資産運用会社のリバランスが市場調整を促す可能性があるとも指摘した。Bitcoinは7万7000ドル(約1155万円)で上値を抑えられた後、下落基調が続いているという。
そのうえで、重要な支持ゾーンを維持できなければ、Bitcoinが6万ドル台前半まで一段安となる可能性があると警告した。
目先の焦点は、7万ドル前後の支持線を維持できるかどうかに絞られる。このゾーンを守れば今回の調整は再テストの範囲にとどまる可能性がある一方、割り込めば週足ベースの下げが一段と大きくなり、弱気心理が強まる可能性がある。