写真=LG Energy Solutionの電力網向けESS製品

LG Energy Solutionは28日、米電力大手DTE Energyと、16億ドル規模のエネルギー貯蔵装置(ESS)供給契約を締結したと発表した。供給量は計6GWhで、期間は約2年。ミシガン州での現地生産を軸に、北米向け供給を進める。

今回の契約は、LG Energy Solutionにとって北米ESS市場での大型案件となる。

DTE Energyは、米ミシガン州デトロイトに本社を置く総合エネルギー企業で、同州最大の電力事業者。ミシガン州南東部を中心に、電力で約230万件、天然ガスで約130万件の顧客基盤を持つ。年商は約158億ドルで、再生可能エネルギーの拡大や電力網の近代化に向けた投資を進めている。

DTE Energyは今回の契約を通じ、ミシガン州サリン・タウンシップに新設されるOracleのAIデータセンターを含む、計8件の電力網整備プロジェクトを進める予定だ。

AIデータセンターは、大規模なサーバーや冷却設備が24時間稼働するため、電力消費が大きく、負荷変動も大きい。このため、ESSによる電力の安定化ニーズが高まる。

供給するESSは、データセンターの電力負荷の制御に加え、太陽光や風力など再生可能エネルギーで発電した電力を蓄え、需要ピーク時に供給する役割も担う。

供給分は、2025年6月に北米で初めて大規模ESS電池の量産を開始したミシガン州ホランド工場を中心に生産する。

同社は現在、ミシガン州のホランド工場とランシング工場、カナダのNextStar Energy、Ultium Cellsのテネシー工場、オハイオ州のHondaとの合弁工場の計5拠点を、北米ESS向けの生産拠点として稼働中または整備を進めている。Ultium Cellsのテネシー工場では、ESS向けLFP(リン酸鉄リチウム)ラインへの転換も進めている。

LG Energy Solutionは、年末までに世界のESS生産能力を60GWh超へ拡大する計画も示している。このうち50GWh超を北米に重点投入する方針で、ESSの累計受注は2025年時点で約140GWhに達するとしている。

ジョイ・ハリスDTE Energy最高経営責任者(CEO)は「LG Energy Solution Vertechとの協力を通じ、ミシガン地域でより多くのESSプロジェクトを構築することになった」とコメントした。そのうえで、地域の雇用拡大や顧客向け電力サービスの安定性向上、クリーンエネルギー投資の拡大に加え、ミシガン州が技術革新と経済機会の中心地として定着することにもつながるとの見方を示した。

パク・ジェホンLG Energy Solution Vertech法人長は「米国の中核生産拠点であるミシガンでDTEと協力し、現地生産のESSを供給できることは意義深い」と述べた。現地化戦略を通じて北米ESS事業を拡大し、米国の電力網安定化と雇用創出に貢献するとともに、北米市場での成長を加速させる考えを示した。

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