マルチモーダル医療データプラットフォームを手掛けるMiso Information Technologyは5月27日、量子技術企業のSDTと、医療・製造分野で量子AIベースの「QX(Quantum Transformation)」事業を共同で推進するための覚書(MOU)を締結したと発表した。
両社は今回の協業を通じ、精密医療に対応した「Quantum Health」プラットフォームの構築を進める。あわせて、ゲノム、画像、臨床データを活用した高精度なAI分析、AI病院や研究機能を担う病院向けの量子AIサービス、希少疾患・重症疾患の医療データ分析、大規模医療データの最適化や予測分析、量子技術を活用した高速医療AI演算と生成AIの共同研究にも取り組む方針だ。
医療分野では、膨大な医療データに加え、ゲノムや医療画像、EMR、PHRデータを基盤に、高精度な医療AI分析基盤の構築を進める計画だ。さらに、Physical AIと量子技術を組み合わせ、ヘルスケアにとどまらず、AIファクトリーなど製造分野にも協力範囲を広げるとしている。
Miso Information Technologyのナム・サンド代表は「AI時代の先にある、量子AIベースのヘルスケア時代が本格的に幕を開けつつある。SDTとともに、医療現場が抱える難題の解決につながる次世代の量子AI医療サービスの構築に取り組む」とコメントした。
SDTのユン・ジウォン代表は「医療と製造は、データの価値が極めて高い半面、取り扱いが難しい領域でもある。Miso Information Technologyが長年蓄積してきたドメインデータ資産と現場のノウハウに、SDTの量子コンピューティング技術が加われば、従来のコンピューティングでは解決が難しかった課題にも新たなアプローチが可能になる」と述べた。