科学技術情報通信部は5月27日、ソウルのウェスティン朝鮮ホテルで「大韓民国科学技術有功者」顕彰式を開き、科学技術の発展に貢献した4人を顕彰した。
同部は「科学技術有功者の礼遇および支援に関する法律」に基づき、国家の科学技術振興に寄与した科学技術人を「科学技術有功者」として指定し、礼遇と支援を実施している。2017年の初指定以降、指定者は今回を含め累計95人となった。
今回顕彰されたのは、故クォン・ヨンデ氏(ソウル大学名誉教授)、故カン・ヨンソン氏(ソウル大学名誉教授)、イ・ギョンソ氏(Danam Systems会長)、故イ・ミンファ氏(ベンチャー企業協会名誉会長)の4人。
故クォン・ヨンデ氏は、自ら放射線測定器を製作し、韓国における宇宙放射線研究の端緒を開いた物理学分野の先駆者とされる。1960年代には初期の粒子加速器である1MeVサイクロトロンを完成させ、陽子ビームの引き出しに成功するなど、韓国の加速器研究の基盤構築に寄与した。
故カン・ヨンソン氏は、解放後、韓国で初めてソウル大学生物学科の設立を主導した。動物学、細胞学、遺伝学、発生学の学術基盤を整備したほか、国立公園設立運動など自然環境保全の制度化にも貢献した。
イ・ギョンソ氏は、韓国初の弾道ミサイル「白熊」開発事業で研究総括責任者を務めた。固体ロケット推進機関技術や慣性航法装置の中核技術の研究を通じ、韓国の防衛産業と航空宇宙技術の発展の礎を築いたと評価されている。故イ・ミンファ氏は、韓国初の超音波診断装置を開発し、第1世代ベンチャー企業のMedisonを創業した。
式典には、ペ・ギョンフン科学技術情報通信部長官のほか、有功者本人や遺族ら約180人が出席した。あわせて行われた記念講演では、チャン・ギョンエ氏(DongA Science代表)とハン・ソンファ氏(UST名誉教授)が登壇した。
また、次世代の科学技術人として、イ・ヒョンジュ氏(KAIST教授)、イ・ジョンファン氏(檀国大学教授)、イ・サンギュ氏(IBS責任研究員)、キム・ユジン氏(釜山大学教授)の4人が、「響きのある献身、輝く革新」をテーマにトークセッションを行った。
科学技術情報通信部は、今年下半期の最終確定を目標に、2026年度の新規有功者指定に向けた手続きを進めている。
ペ・ギョンフン科学技術情報通信部長官は、「わが国の科学技術の歴史は、挑戦と失敗を恐れなかった科学技術人の歩みによって築かれてきた」と述べたうえで、「その尊い献身にふさわしい国家的な礼遇を強化し、科学技術人が真に尊重される文化の定着につなげていく」と語った。