Hyperliquidのトークン「HYPE」が最高値を更新し、時価総額で9位に浮上した。一方で市場分析会社Santimentは、SNS上で強気観測が先行しているとして、市場心理の過熱に警鐘を鳴らしている。
ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが25日(現地時間)に報じたところによると、市場の焦点は単なる価格上昇ではなく、投資家心理の過熱度合いに移っている。SantimentはX(旧Twitter)への投稿で、Hyperliquidが250ドルに到達することを既定路線であるかのように語るアカウントが急増していると指摘した。
Santimentは、こうした価格目標を「確実な結果」として受け止めるべきではないとしたうえで、市場ファンダメンタルズと一時的なFOMO(取り残されることへの恐れから生じる買い)を切り分けて見る必要があると強調した。相場が過熱局面に入ると、市場は過度な強気観測をしばしば打ち消す傾向があるとも説明している。
Santiment創業者のマキシム・バラシェビッチ氏も最近、XでHYPE関連アカウントの間で250ドル到達を強気に唱える投稿が目立っていると述べた。もっとも、HYPEは足元で64ドル前後で推移しており、250ドルに達するにはなお約290%の上昇が必要になる。
一方、オンチェーンデータやソーシャル指標を見る限り、状況はSNS上の強気一辺倒の見方ほど単純ではない。Santimentによると、HYPEに関するSNS上の言及件数は5月21日に約1300件でピークを付け、前月の日次平均のほぼ7倍に達した。その後、ソーシャル上の活動量は約70%減少した。
SNS上の熱狂が後退した後も、HYPEの価格は上昇基調を維持した。価格はその後さらに9%上昇し、Santimentが指摘した市場の強気センチメントは約72%低下したという。バラシェビッチ氏は「群衆はすでに動いたが、価格はなお上昇している」とし、データは価格目標そのものよりも市場心理の変化を映していると説明した。
相場の地合い自体は引き続き強い。CoinMarketCapのデータでは、Hyperliquidはここ数週間、主要暗号資産の中でも上昇率が目立つ銘柄の一つとなった。多くの暗号資産が伸び悩むなか、HYPEは直近1カ月で50%超上昇し、連続して最高値を更新。価格は38ドル未満から64ドル前後まで上昇した。
時価総額は約160億ドルに膨らみ、Dogecoinを上回った。これにより、Hyperliquidは暗号資産の時価総額順位で9位に浮上した。ただ、上昇局面が続くなかでも、市場の関心は価格目標そのものより、足元の上昇モメンタムが維持されるかどうかに向かっている。
こうしたなか、一部アナリストの間では、Hyperliquidエコシステムの勢いが続けば、HYPEにはなお割安感があるとの見方も出ている。ただSantimentは、過度な確信が先回りして相場に織り込まれれば、かえって重荷になり得ると警告した。短期的には、SNS上の過熱が一服した後も価格トレンドが続くのか、また250ドルへの期待が実需やファンダメンタルズに裏付けられるのかが焦点となる。