イーサリアムが数カ月ぶりの低ボラティリティ局面に入り、短期的な値動きの分岐点を迎えている。2140ドルを下抜けたことで、市場では1950ドル近辺の需要ゾーンが下値を支えられるかどうかに関心が集まっている。
BeInCryptoが26日付で伝えたところによると、イーサリアムは先週、上昇平行チャネルの下限に続き、2140ドルの0.236フィボナッチ・リトレースメントも割り込んだ。これを受け、市場の注目は1942~2015ドルの需要ゾーンに移っている。
足元の価格は2120ドル前後。短期チャートでは4月26日以降、下降平行チャネル内での推移が続いており、直近ではチャネル中央線を下値から試す動きがみられた。この水準を明確に上抜ければ、次の上値メドとして2230ドルが意識される。2230ドルはチャネル上限と重なる水準で、短期的なレジスタンスとみられている。
一方、強気材料だけではない。戻り局面で出来高が細っており、相対力指数(RSI)も55前後の中立圏にとどまる。過去にも同水準では上昇の勢いが続かなかった例があり、買いの勢いはなお限定的とみられる。2080ドルを下回って引ければ、価格は再びチャネル下限を試す展開に傾く可能性がある。
もっとも、1942~2015ドルの需要ゾーンを維持できれば、反発シナリオはなお残る。アナリストのCrypto Candyは、イーサリアムが1900ドル台後半から2000ドル台前半の需要ゾーンを保ったまま反発を試していると指摘。このゾーンが維持される限り、2400ドル、あるいはそれ以上を目指す余地があるとの見方を示した。前提となるのは、この価格帯に買いが入り、終値ベースで1942ドルを割り込まないことだ。
この需要ゾーンで明確な反発が確認されれば、先週下抜けた上昇チャネル内に再び復帰する展開も想定される。実際、過去には同様の反発をきっかけに2463ドルまで上昇したケースもあったという。反対に、需要ゾーンを維持できなければ、強気シナリオは崩れる。
日足チャートでは、強弱が交錯するシグナルも出ている。イーサリアムは2月7日以降維持してきた上昇平行チャネルを下抜け、2140ドルのサポートも割り込んだ。その一方で、ボリンジャーバンドのバンド幅パーセンタイルは極端な収縮局面に入っている。一般にこの水準は、その後に一方向への大きな値動きを伴いやすく、2週間以上続くのはまれとされる。
上値の節目としては、まず0.382フィボナッチに当たる2382ドルが次の主要レジスタンスとなる。さらにその上では、2772ドルの0.618黄金比水準も意識される。下値では、1950ドルを維持できなければ、まず1920ドルのサポートを試す可能性がある。弱含みが続いた場合には、2月安値近辺の1750ドルまで下値余地が広がるシナリオも出ている。
モメンタム指標も、なお買い優勢への転換を示すには至っていない。RSIは弱気圏から持ち直しているものの、40前後にとどまり、下押し圧力の残存を示唆する。ボラティリティが大きく圧縮された足元では、今後2週間が短期トレンドを左右する重要局面となりそうだ。イーサリアムがどちらに先にレンジを抜けるかで、次の四半期序盤の相場展開も変わる可能性がある。