米上場のBitmine Immersion Technologiesが、米大型株指数「Russell 1000」の候補リストに入った。正式採用が決まれば、ETFやインデックスファンドなどパッシブ運用マネーの流入につながるとの見方が出ている。市場では、同社のイーサリアム(ETH)保有戦略やステーキング収益にも関心が集まっている。
ブロックチェーンメディアのCoinpostが26日(現地時間)、報じた。Bitmineの会長を務めるトム・リー氏は23日、X(旧Twitter)への投稿で、同社がRussell 1000の予備リストに入ったことを明らかにした。あわせて、同社の時価総額が編入の最低基準とされる57億ドル(約8550億円)を上回っていると説明した。
Russell 1000は、米株式市場の大型株1000銘柄で構成される代表的な株価指数。トム・リー氏は、多くのアクティブ運用マネジャーが同指数の組み入れ銘柄を主な投資対象としていると指摘した。
焦点となっているのは、指数採用に伴う需給面の変化だ。トム・リー氏によると、Russell指数に連動するパッシブ運用ファンドやETFは、組み入れ銘柄の時価総額に対して20〜25%程度を保有する傾向があるという。
このため、Bitmineが実際に採用されれば、数十億ドル規模の機械的な買い需要が生じる可能性がある。指数採用が単なる知名度向上にとどまらず、実際の資金流入につながり得るとの見方だ。
Bitmineは、ETHを大量保有する企業としても注目されている。同社は5月18日時点で527万8462ETHを保有していると発表しており、これはイーサリアム総供給量の4.37%に当たる。
同社はこれまで、イーサリアム総供給量の5%確保を経営目標に掲げてきた。ただ、足元では買い増しペースに鈍化がみられる。
4月27日時点の保有量は500万ETHで、5月18日時点までの増加は約20万ETHにとどまった。直前の週には10万ETH超を積み増していたことを踏まえると、増加ペースは大きく落ちている。
トム・リー氏は先週、総供給量の5%達成時期について、従来見込んでいた2026年7月中旬から、同年下半期へ後ずれするとの見通しを示した。Bitmineは先週、ETHの追加購入も実施しなかった。
保有するETHの運用実態にも関心が集まっている。Bitmineは5月17日時点で471万2917ETHをステーキングに回していると公表しており、保有総量の89%超を占める。
運用には、機関投資家向けに自社開発したステーキングプラットフォーム「Made in American Validator Network(MAVAN)」を活用している。トム・リー氏は、このプラットフォームを通じた年換算のステーキング収益が約460億円規模に達すると説明した。
Russell 1000への採用の可否は、同社株に対するパッシブ資金の流入を左右する要因となる。一方で、ETHの追加取得ペース、5%保有目標の達成時期、ステーキング収益の拡大余地も、今後の投資家が見極めるポイントになりそうだ。