写真=Reve AI

StablRが発行するユーロ建てステーブルコイン「EURR」とドル建てステーブルコイン「USDR」でペッグ崩れが発生した。発行権限を持つマルチシグウォレットの秘密鍵が不正取得され、大量発行につながった可能性が高い。Blockaidは、これまでに約280万ドルが流出したとみている。

Cointelegraphが24日(現地時間)に報じたところによると、ブロックチェーンセキュリティ企業のBlockaidは同日、StablRの発行体を標的とした進行中の攻撃を検知したと明らかにした。

原因として有力視されているのは、発行権限を持つマルチシグウォレットの所有者のうち1人の秘密鍵が奪取されたことだ。このウォレットは、3人のうち1人の署名で実行可能な「1-of-3」構成だったという。

攻撃者は自らをウォレット所有者に加え、既存の所有者を差し替えた後、USDRを835万枚、EURRを450万枚発行した。こうした大量発行が、両ステーブルコインのペッグ崩れを招いたとみられる。

Cointelegraphによると、攻撃者は約1040万ドル相当のトークンを分散型取引所で交換したが、市場の流動性が限られていたため、実際に取得したのは1115ETH、約280万ドルにとどまった。

Blockaidは今回の事案について、「スマートコントラクトの不具合ではなく、秘密鍵管理とガバナンスの失敗だ」と説明している。

CoinGeckoによると、事故後、StablRのユーロ建てステーブルコインEURR(時価総額1400万ドル)は、1.15ドル前後の水準から0.88ドルへ下落し、約23%値下がりした。ドル建てステーブルコインUSDR(時価総額1100万ドル)も、日曜午前に0.70ドルまで下落し、約30%の急落となった。

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