写真=LiveWireの小型EVバイク「S4 Honcho」

Harley-Davidson傘下の電動バイクメーカー、LiveWireが、小型EVバイク「S4 Honcho」のプロトタイプを米国各地で公開している。電気自動車専門メディアのElectrekが5月24日(現地時間)に報じたところ、当初は2026年春を見込んでいた投入時期は、直近のモーターサイクルショーを経て今夏にずれ込む公算が大きい。

S4 Honchoは、LiveWireの新型「S4」プラットフォームを採用する新モデルだ。ラインアップは、公道走行に対応する「S4 Honcho Street」と、オフロード志向の「S4 Honcho Trail」の2種類。LiveWireは同モデルを「125cc級」の電動バイクと位置付けており、最高出力は10〜15馬力、最高速度は約85km/hとみられている。

同社はS4 Honchoで、需要の拡大が見込まれる軽量ファンバイク市場を狙う。中でもStreetは、軽量な電動バイクとしては珍しい公道対応モデルとして注目を集めている。

駆動系には、車体中央に配置した電動モーターとチェーンドライブを採用した。ハブモーター式の小型電動バイクとは異なり、従来のモーターサイクルに近い乗り味を狙った構成となっている。

バッテリーは両モデルとも、シート下に着脱式パックを2個搭載する構造で、交換式バッテリーの採用はLiveWireとして初めて。バッテリーは、KymcoのIonex規格をベースにした製品とみられている。

航続距離は現時点で公表されていない。一部では1回の充電で約160kmとの見方もあるが、Ionexのバッテリーパックが1個当たり1.7kWhであれば、総容量は3.4kWhとなる。この前提では、航続距離は計算上で約109kmにとどまり、実走行では80kmを下回る可能性が高い。

両モデルのキャラクターは明確に分かれる。Streetは灯火類やミラー、ウインカー、ディスプレイを備え、12インチのオンロードタイヤと低めのサスペンションを採用。シート高は30.5インチとされる。一方のTrailは、より長いストロークのサスペンションとオフロードタイヤ、高い最低地上高を備え、公道向け装備は省かれる見通しだ。バック機能も搭載するとみられている。

車重は90kgを超える見込みで、LiveWireのラインアップでは最軽量モデルとなる可能性が高い。ただ、電動ミニバイクとしてみれば、なお重い部類に入る。大型のプレミアム電動バイクが中心だった同社にとって、より幅広い需要層に訴求できるかを占う試金石となりそうだ。

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