XRPが実現価格を上回り、保有者の多くが再び含み益圏に入った。市場では、1.40ドル台の下値を維持できるかが当面の焦点となっており、対称三角形の上限にあたる1.46ドルを終値ベースで明確に上抜ければ、次の上値目標として2.24ドルが意識されている。
ブロックチェーンメディアのCointelegraphが21日(現地時間)に報じたところによると、XRPは中長期的な下値めどとされる1.12ドルから28%反発し、実現価格の1.41ドルを回復した。
足元の価格は1.42ドル前後で推移している。実現価格は、各コインの最終移動時の価格を基に算出されるオンチェーン指標で、平均取得単価に近い水準を示す。この水準を上回ると、平均的な保有者が評価損の状態を脱したと受け止められやすい。
市場では、実現価格の回復が戻り売り圧力の緩和につながるとの見方が出ている。保有者が含み損から含み益に転じれば、損失回避目的の売りが出にくくなり、センチメントの改善にもつながるためだ。実際、XRPは2024年半ばに数カ月間にわたって実現価格を下回った後、同水準を回復してから0.52ドルから2.90ドルまで460%上昇した。
一方で、上昇シナリオを維持するには1.40ドル台を保てるかが重要だとの分析もある。市場アナリストのチャートナードは、1.35〜1.40ドルに位置する移動平均線を下回らずに推移する必要があると指摘し、この価格帯を割り込めば強気地合いが弱まる可能性があるとみている。
テクニカル面では、2カ月超にわたって形成されてきた対称三角形が焦点となっている。XRPは現在、三角持ち合い上限の1.46ドル突破をうかがう展開にある。この水準を上抜け、終値ベースで定着すれば、次の目標値として2.24ドルが視野に入る。現在値からみて55%高い水準だ。
上値では複数の移動平均線が抵抗帯として意識される。テクニカル価格モデルによると、111日移動平均線は1.57ドル、200日移動平均線は1.88ドル、365日移動平均線は2.22ドルに位置している。1.46ドルを超えた後も、これらの水準を順次上抜けられるかが問われる。
トレンド転換の確認には、さらに1.60ドルの攻防も重要になる。下落局面で形成された平行チャネルの上限にあたる1.60ドルを日足終値で上回れば、上昇トレンド転換のシグナルは一段と明確になる。1.46ドルの突破が短期的なテクニカルシグナルだとすれば、1.60ドルを終値で維持できるかはトレンド転換を見極める確認ポイントといえる。
このため、XRPの短期的な方向性は、実現価格を回復した事実そのものよりも、その状態を維持できるかにかかっている。平均的な保有者が再び利益圏に戻ったことは強材料だが、市場では1.40ドルの下値支持、1.46ドルの上抜け、そして1.60ドルの終値定着を次の分岐点として見極めている。