AnthropicのClaude(写真=Shutterstock)

Anthropicは、ソフトウェアのセキュリティ脆弱性の検出に活用するAIモデル「Claude Mythos Preview」を選定企業に先行提供する取り組み「Project Glasswing」を開始した。CNBCが7日(現地時間)に報じた。

初期パートナーにはApple、Google、Microsoft、NVIDIA、Amazon Web Services(AWS)が参加する。初期パートナー各社は防御目的のセキュリティ業務に同モデルを活用する予定で、CrowdStrikeやPalo Alto Networksを含む40社超が加わる。

Anthropicでリサーチ・プロダクトマネジメントを統括するダイアン・ペン氏は、Project Glasswingについて「サイバー防衛の重要性が高まる中、防御側が先手を打つための第一歩になる」と説明した。CEOのダリオ・アモデイ氏もX(旧Twitter)への投稿で、「うまく機能しなければ危険は明白だが、適切に実装できれば、AI登場以前よりも根本的に安全なインターネットと世界を実現できる」との認識を示した。

Claude Mythos Previewは、サイバーセキュリティ専用に学習させたモデルではなく、コーディングや推論などの能力を備えた汎用モデルだ。Anthropicによると、同モデルは27年前のOpenBSDのバグを含む、従来は見つけにくかった不具合を発見したという。

Anthropicは当面、このモデルを一般公開しない方針だ。限定運用を通じて悪用リスクを抑えつつ、Mythosのような高性能モデルを将来的に広く提供する際の運用手法を検証する狙いがある。

Project Glasswingの参加企業はいずれも、中核的なソフトウェア基盤を構築・維持する組織だ。自社システムやオープンソースのセキュリティ強化にモデルを活用する想定で、Anthropicは最大1億ドル(約150億円)相当の利用クレジットを提供する。

Anthropicで「フロンティア・レッドチーム」のサイバー領域を統括するニュートン・チョン氏は、「こうした能力が企業に広く行き渡る前に、まずは現場で使いこなせるようにすることが目標だ」と語った。

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