Ethereum(ETH)は2055ドル前後で推移しており、2月末から続く上昇チャネルを維持できるかが目先の焦点となっている。BeInCryptoは3日、スマートマネー指数(SMI)の停滞やRSIの弱気逆行が重しとなる中、2024ドルを日足終値で割り込めば下値余地が広がる可能性があると報じた。
ETHは2月24日以降、8時間足ベースで上昇チャネル内の値動きを続けてきた。2月初旬の急落後、足元の強気シナリオを支えてきた数少ないテクニカル要因だが、内部指標には鈍化の兆しも出ている。
まずSMIはシグナル線付近でもみ合い、明確な方向感を示せていない。両線が絡み合う展開は、相場の方向性について先行指標とされる資金動向にも迷いがあることを示唆する。直近の8時間足でドージーが続いた点も、買い手と売り手のどちらも主導権を握れていない状況を裏付ける。
こうした停滞は、過去の急落局面でもみられた。1月初旬にはSMIがシグナル線近辺で横ばい圏の動きを続けた後、短期的な反発を挟んで下放れし、ETHは1月28日の3042ドルから2月6日の1742ドルまで43%下落した。足元のSMIの平坦な推移は、当時と似た構図との見方が出ている。
RSIも弱気材料の一つだ。2月25日から4月1日にかけて、価格はチャネル内で高値を切り上げた一方、RSIは高値を切り下げる弱気逆行が確認された。これは上昇を支えるモメンタムの低下を示すサインとされ、すでに調整局面に入った可能性を指摘する声もある。
オンチェーンではクジラの買い増しが続いている。オンチェーン分析会社Santimentによると、取引所アドレスを除くクジラの保有量は3月24日の1億2169万ETHから4月3日には1億2298万ETHに増加した。増加分は約129万ETHで、当時の価格ベースでは約26億5000万ドルに相当する。
もっとも、1月28日から2月6日にかけての急落局面でもクジラは買いを止めていなかった。このため、今回の買い増しについても、相場反転への確信を示す材料というより、過去と同様のパターンにとどまる可能性があるとの見方が出ている。
当面の焦点は、上昇チャネル下限に位置する2024ドルだ。ETHは現在、フィボナッチ・リトレースメントの0.5に当たる2093ドルと、0.618に当たる2024ドルの間で推移している。2024ドルを日足終値で割り込めば、上昇構造が崩れる可能性がある。その場合、次の下値支持帯として1925ドル(0.786)が意識され、さらに1800ドル台まで下げ余地が広がる可能性がある。
一方で、弱気シナリオが後退するには、まず2162ドルの回復が必要とみられている。これはフィボナッチ0.382に当たり、4月1日のスイング高値付近でもある。この水準を回復すれば、スマートマネーの方向感が定まり、モメンタム鈍化への懸念もいったん和らぐ可能性がある。さらに2387ドルを上抜ければ、強気見通しが再び勢いを取り戻す展開も想定される。