ビットコイン市場の変化を映すイメージ。写真=Reve AI

ビットコイン(BTC)が前回サイクルで付けた高値の7万ドル前後まで調整し、市場ではこの水準が下値のメドとして意識されている。デリバティブ市場の拡大や機関投資家の参入を背景に、従来のような急騰急落は和らぎつつあり、市場構造の変化が価格形成にも影響を及ぼしているとの見方が出ている。

CoinDeskが1日(現地時間)に報じたところによると、ビットコインは2月上旬以降、7万ドル前後で推移している。2023〜2025年の強気相場で付けた高値12万6000ドル超からは大きく水準を切り下げた。

7万ドルは、2019〜2022年サイクルで記録した高値に当たる。今回の下落局面は、価格が前回サイクル高値まで調整した形と受け止められている。2014年と2018年の弱気相場では、価格は前回サイクル高値まで下げなかったため、今回はそれとは異なる値動きとなっている。

もっとも、2022年には例外的に2017年高値の2万ドルを下回った。当時は暗号資産を巡る詐欺や大規模なディレバレッジが重なり、特殊要因による局面とみられている。これに対し、足元の調整は明確なショック要因がないまま進んでいる点で、当時とは様相が異なる。

上昇率の鈍化も鮮明だ。2013年の高値は2011年比で38倍、2017年の高値は2013年比で16倍だったが、2021年の上昇幅は2017年比で3倍にとどまった。2025年の高値12万6000ドルも、2021年高値の2倍には届かなかった。

こうした変化の背景としては、機関投資家の参加拡大とデリバティブ市場の成長が挙げられる。市場参加者は現物の売買だけでなく、ボラティリティや売買タイミング、相場の方向性にも投資できるようになり、極端な価格変動が抑えられやすくなったとみられている。

また、過去の高値が基準点として意識され、その水準まで価格が戻ると買いが入りやすくなる「アンカリング・バイアス」も、7万ドル近辺で下げ止まった背景として指摘されている。ビットコインがこの水準で明確に反発すれば、2022年末の2万ドル近辺と同様、下落局面の終了を示すシグナルと受け止められる可能性がある。

前回サイクル高値までの調整は、市場の成熟や参加者構成の変化が価格パターンにも反映され始めたことを示している。7万ドルが長期的な下値支持線として定着するのか、それとも一段安に向かう過程での通過点にとどまるのかが、今後の焦点となりそうだ。

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