Microsoftは17日(現地時間)、Copilotを巡るAI開発体制を再編した。法人向けと個人向けCopilotのエンジニアリング組織を統合し、ジェイコブ・アンドリュー氏を統括副社長(EVP)に起用する。ムスタファ・スレイマン氏はCopilotの日常運営から一歩退き、次世代AIモデルの開発に注力する。
米CNBCによると、今回の再編はCopilotの開発を一本化し、製品展開のスピードを高める狙いがある。ムスタファ・スレイマン氏は現場運営から距離を置く一方、AI研究に軸足を移す。
Microsoftは新たに「スーパーインテリジェンス」グループを設け、企業向けに最適化したAIモデルの開発を加速する方針だ。ムスタファ・スレイマン氏は「今後5年で、Microsoftの全製品に最適化したAIモデルを整備する」としたうえで、「コスト効率を高め、AIの性能を最大化することが目標だ」と述べた。
ムスタファ・スレイマン氏は、Microsoft AIグループの一部運営には引き続き関与する見通しだという。
Copilotは生成AI市場でOpenAIのChatGPTやGoogle Geminiと競合している。ただ、事業面ではなお本格的な成果を示せておらず、Office利用者に占めるCopilot利用率は3%にとどまる。
こうした中、MicrosoftはAIによるコード生成や画像・音声生成、高度な推論機能の開発を進めている。OpenAIとの協業を通じて技術基盤を拡充する構えだ。
ムスタファ・スレイマン氏は「AIモデルは今後の価値創出の中核になる」と強調し、コストを最適化した企業向けAIモデルの構築に集中する考えを示した。