中国のAIスタートアップDeepSeekが、次期主力モデル「V4」を数週間以内に公開する見通しだ。米The Informationが9日、事情に詳しい関係者2人の話として伝えた。
V4は、2024年12月に投入した「V3」の後継モデル。高いコーディング性能を備えるとされる。
関係者によると、社内ベンチマークに基づく評価では、V4はコーディング性能でAnthropicのClaudeやOpenAIのGPTシリーズなど既存モデルを上回ったという。
公開時期は旧正月前後の2月中旬が想定されているが、日程は変更される可能性がある。
DeepSeekは2024年12月にV3を公開し、その後2025年1月には、複雑な問題解決に重点を置いたオープンソースの推論モデル「R1」も投入した。V3が世界のAIコミュニティで存在感を高めるきっかけになった一方、R1はシリコンバレーやウォール街に大きな衝撃を与え、「DeepSeek現象」と呼ばれるほど注目を集めた。DeepSeekはR1とV3を活用したチャットボットも中国で提供している。
さらに、同社は昨年12月に「V3.2」も投入した。The Informationによると、V3.2は一部ベンチマークでOpenAIのGPT-5やGoogleのGemini 3.0 Proを上回ったという。
V4はV3の小幅な改良版ではなく、次世代の主力モデルと位置付けられる。OpenAI、Google、Anthropicといった世界市場の主要モデルとどう競うかが焦点となりそうだ。
The Informationによると、V4は長大なコーディング用プロンプトの処理性能で大きく進歩した。複雑なソフトウェア開発に携わる開発者にとっては利点になり得るという。あわせて、学習の各段階で性能を落とさずにデータのパターンを捉える能力も改善されたとされる。