ビットコイン(BTC)が誕生から17年を迎えた。2009年1月にP2P型の電子マネーシステムとして登場したビットコインは、いまや「デジタルゴールド」として資産市場で存在感を強めている。
ブロックチェーンメディアのCoinPostが1月4日(現地時間)に報じたところによると、ビットコインは2008年のリーマン・ブラザーズ破綻をきっかけとした世界金融危機のさなかに生まれた。中央銀行や既存の金融システムへの不信が強まる中、分散型デジタル通貨への関心が高まり、その受け皿としてビットコインが登場した。
その設計思想は、最初のブロックであるジェネシスブロックに埋め込まれたメッセージにも表れている。そこには英紙 The Timesの見出し「The Times 03/Jan/2009 Chancellor on brink of second bailout for banks」が刻まれた。金融危機下での銀行救済や既存金融システムに対する問題意識を象徴する記録として受け止められている。
最初の取引は、ブロック生成直後の2009年1月12日に行われたサトシ・ナカモトから開発者ハル・フィニー(Hal Finney)への50BTC送金とされる。2010年5月22日には1万BTCでピザ2枚が購入され、ビットコインが決済手段として使われた初期の象徴的な出来事として「ビットコイン・ピザ・デー」に数えられている。
価値がほとんどなかった初期と比べると、現在の位置付けは大きく変わった。2025年10月には1BTC当たり1800万円を記録し、過去最高値を更新した。
この17年間、ビットコインは規制強化や大きな価格変動を経験しながらも、市場での存在感を高めてきた。ビットコイン現物ETFの承認に加え、世界の企業による保有拡大も進んでおり、金融市場で無視できない資産の一つとして定着しつつあるとの見方が出ている。
もっとも、規模の拡大に伴う課題も残る。資金流入が進むほど、サトシ・ナカモトが掲げた分散化の理念と既存金融との間で、どう均衡を取るかが焦点になる。誕生から17年を経たビットコインが、当初の目標だった代替通貨としてどこまで実用性を示せるのか、市場の関心が集まっている。