NVIDIAのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は1月31日、半導体受託生産大手TSMCの生産能力について、今後10年で倍増するとの見方を示した。あわせて、OpenAIが進める資金調達ラウンドにNVIDIAが参加することも明らかにした。
ロイター通信とBloombergによると、フアンCEOは同日、台湾・台北でTSMCなど半導体サプライヤーとの会食後、報道陣の取材に応じ、「今後10年でTSMCは生産能力を100%以上拡大する。かなり大幅な増産になる」と述べた。
その上で、「今年の需要は非常に強い。TSMCは今年、非常に懸命に取り組まなければならない。当社が大量のウエハーを必要としているためだ」と強調。「TSMCは素晴らしい仕事をしており、本当に懸命に働いている」と語った。
ただ、同席していたTSMCのウェイ・ジャージャー会長は、記者団の質問には答えなかった。
フアンCEOはまた、前日に一部メディアが報じたOpenAI批判について「でたらめだ」と否定した。「OpenAIの仕事は驚異的で、同社はこの時代で最も影響力のある企業の一つだ。サム(OpenAIのサム・アルトマンCEO)と一緒に仕事をするのが本当に好きだ」と述べた。
さらに、OpenAIの資金調達ラウンドにNVIDIAが参加する方針を表明し、「われわれはOpenAIに巨額の投資を行う。おそらく、これまでで最大規模の投資になる」と語った。
一方で、具体的な投資額は明らかにしなかった。2025年9月に発表した1000億ドル(約15兆円)を超えるかとの質問には、「それはない」と答えた。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は前日、関係者の話として、NVIDIAがOpenAIへの投資を保留したと報道。あわせて、フアンCEOがOpenAIの事業運営は規律を欠くと批判し、GoogleやAnthropicとの競争に直面していることへの懸念を示したと伝えていた。
フアンCEOはこの日、台湾の主要半導体サプライヤーを招いた会食に出席するため訪台した。台湾メディアは、TSMCを含む参加企業の時価総額の合計が1兆ドルに達するとして、この会食を「1兆ドルの会食」と呼んだ。
(聯合ニュース)