Canvaは2月24日、モーション制作ソフトを手掛けるCalvaryと、広告動画向けAI技術を持つMangoAIを買収したと発表した。市況が不安定ななかでも買収を進め、プロ向けクリエイティブ機能と広告最適化機能の拡充を急ぐ。Adobe After Effectsに対抗する狙いもある。
Calvaryは4人規模のスタートアップで、モーションデザイン制作ソフトをサブスクリプション形式で提供している。MangoAIは広告動画制作に特化した技術を持つ。Canvaは両社の技術を取り込み、動画・デザイン分野での競争力を高める構えだ。
Calvaryの技術は、Canvaの既存プラットフォームやプロ向けデザイナーアプリ「Affinity」に統合する方針。MangoAIについては、1ユーザー当たり年額250ドルの企業向けソリューション「Canva Grow」に組み込み、広告動画のパフォーマンス分析と最適化機能を提供する。
Canvaの共同創業者でCOOのクリフ・オブレヒト氏は、「創作ツールは誰もが使えるべきだというのが、当社の一貫した考え方だ」とコメントした。その上で、「Affinityが発売から数カ月で500万ダウンロードを突破したことは、その流れを示している」と説明した。
さらに、「Calvaryの参加によって、ベクターデザインからモーションデザインまでを単一のクリエイティブ製品群で提供できるようになる」と述べた。「これまで複雑で高価な個別ツールに依存してきたプロのデザイナーにとって、有力な代替手段になり得る」としている。
MangoAIの買収については、「マーケティングチームとクリエイティブチーム向けの次世代AI製品の開発を加速させる」と強調した。「MagicBriefに続き、MangoAIのアルゴリズムと学習システムを組み合わせることで、リアルタイムの成果データを基に制作物を継続的に改善できる仕組みを構築できる」と述べた。