暗号資産市場の急落に伴って売られたSolana(SOL)が、足元で急反発している。67ドルまで下落した後、2日間で約30%戻して88ドルを付けた。ただ、今回の上昇は長期資金の流入というより短期筋の買いが主導した可能性が高く、戻りの持続性にはなお不透明感が残る。
ブロックチェーンメディアのBeInCryptoによると、SOLは5日以降に下落基調を強め、67ドルまで値を下げた。その後、7日には88ドルまで持ち直したが、市場では本格的な需要回復ではなく、短期的な買い戻しが中心だった可能性が指摘されている。
過去の値動きをみると、投機資金の流入で急速に戻した局面でも、その上昇が短期間で打ち消されるケースは少なくない。足元の各種指標も、Solanaが主要な価格水準を回復できなければ、再び下押しされやすい状況にあることを示している。
オンチェーンデータからも、今回の反発を主導しているのは長期保有者ではなく短期保有者とみられる。保有期間別にウォレットを分類するHODLウェーブでは、5日から6日にかけて1日~1週間保有層の供給比率が4.49%から6.08%に上昇した。短期間で投機的な参加が急増したことを示す動きだ。
1月末にも同様のパターンが確認されている。当時、短期保有者の比率は総供給量の約5.26%に達していたが、31日に相場が軟化する中で売りが膨らみ、4.38%まで低下した。同じ期間に価格は約127ドルから105ドルへと約17%下落した。
一方で、長期保有者は保有量を減らし続けている。長期投資家の動向を示すHODLer純ポジション変化指標は、4日の約287万SOLから6日には約237万SOLへ縮小した。2日間で17%減った計算になる。
こうした動きは、短期の買い手がモメンタムの鈍化とともに、どれだけ素早く市場から離脱し得るかを示している。短期保有者の比率が再び上昇する中で売り圧力が戻れば、直近の反発は失速する可能性がある。
BeInCryptoは、Solanaが93ドル近辺を回復し、長期保有層の蓄積が戻るとともに投機的な売買が落ち着くまでは、今回の反発はテクニカル面でも需給面でも脆弱だと指摘した。足元の上昇は、依然として急反転に弱い局面にあるとしている。