Ripple関連のXRP保有は13年間で大幅に減少した一方、XRP価格は3万%超上昇した。画像=Reve AI

Rippleと同社の主要関係者が保有するXRPが、2012年の発行時点から大きく減少したことが分かった。一方で、XRP価格は同期間に3万%超上昇しており、市場では「Rippleによる売却が価格の重荷になってきた」との見方を改めて検証すべきだとの声も出ている。

ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicによると、XRP Ledger(XRPL)は2012年の稼働開始時に総量1000億XRPが一括発行された。マイニングやステーキングのような追加発行はなく、供給量が当初から固定されている点が特徴だ。

開発は2011年から、ジェド・マッケイレブ氏、アーサー・ブリト氏、デイビッド・シュワルツ氏(現Ripple CTO)を中心に進められた。

XRPLの開始直後には、総供給量の80%に当たる800億XRPがRippleに割り当てられた。残る200億XRPは、創業者や初期の内部関係者に配分されたとされる。なお、RippleはNewcoin、Opencoinを経て現在の社名となった。

Rippleは2017年、市場への急激な供給を抑えるためエスクローを導入した。550億XRPをロックし、毎月最大10億XRPずつ解除する仕組みで運用してきたという。

足元の保有状況をみると、追跡可能なウォレットベースで、Rippleは即時利用可能な35億XRPを保有し、341億8500万XRPをエスクローで管理している。主要関係者では、クリス・ラーセン氏が25億XRP、アーサー・ブリト氏が13億XRPを保有していると集計された。

これらを合計すると、Rippleと主要関係者の保有量は約414億8500万XRPとなる。発行総数1000億XRPから現在の保有分を差し引くと、約585億XRPがこれまでに売却されたか、市場に出た計算になる。

価格はこの間、大きく上昇した。XRPの初期の市場データが確認できる2013年8月時点では0.00587ドルだったが、足元では1.87ドル水準に達しており、上昇率は約3万1760%に及ぶ。相当量のXRPが市場に供給された期間でも長期では上昇基調を維持してきたことになる。

このため市場では、「Rippleの売却が価格低迷の主因だ」とする見方を見直す材料になるとの指摘もある。

もっとも、Rippleが長年にわたり大量のXRPを保有してきたことについては、中央集権的だとの懸念を招いてきた。シュワルツ氏は過去に、継続的なXRP売却は過大な保有比率を引き下げる狙いがあるとの趣旨の説明をしたことがある。

業界では今後も、RippleによるXRP販売やエスクロー解除の動向が短期的な価格変動要因として意識されるとの見方がある。一方、過去の推移をみると、供給増加だけでは価格動向を説明し切れず、市場需要や相場環境も併せて見極める必要がある。

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