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AI映画スタートアップのUtopai Studioが、企業価値10億ドル(約1500億円)で6000万ドル(約90億円)を調達した。来年には長編映画3本の劇場公開を予定しており、AI映像分野での事業拡大を進める。

The Informationの報道によると、同社関係者は、Utopaiがすでに企業価値20億〜30億ドル(約3000億〜4500億円)を前提とする追加出資の提案も受けていると明らかにした。

Utopaiは現在、TVシリーズ2本と来年公開予定の長編映画3本を含む、約20件のAI映像プロジェクトを進行中だ。作品は北米の映画館約3000館での上映を計画している。

これまでのAI映画は技術デモ色が強く、単館上映にとどまる例が大半だったという。

Google X出身のセシリア・シェンCEOは、「エンターテインメント業界では、ソフトウェアを売るだけでは収益にはつながりにくい。優れたソフトウェアが優れた映画を保証するわけでもない。最終的には、人がAIをどう使うかが作品の質を左右する」と語った。

Kling、Runway、Lumaなどが動画生成モデルの開発に注力する一方、Utopaiは複数の外部モデルを活用する戦略を採る。オープンソースモデルのMiniMax H3をベースに、自社の動画モデルも開発した。

同社によると、このモデルはAIベンチマーク企業Artificial Analysisのテキスト・動画ランキングで2位に入った。Utopaiは自社で映画制作を手がける一方、外部の映像制作者向けにソフトウェアも販売している。

同社は、AIツールの活用により、シーン設計やコンピューターグラフィックス(CG)にかかる費用を、従来の映画制作に比べて80〜90%削減できるとしている。

フロンティアAIモデルやパーソナルAIエージェントが注目を集めるなか、足元では動画生成AIを巡る競争も激しさを増している。

ハリウッドの著名プロデューサーとして知られるジェフリー・カッツェンバーグは、OpenAIのSoraで責任者を務めた経験を持つ人物とともに、AI映画会社の設立に動いた。動画生成AI企業のHiggsfieldは8月、企業価値が54億ドル(約8100億円)へと4倍に拡大し、9月には年換算売上高が10億ドル(約1500億円)を超えたという。

中国のKling AIも最近、企業価値150億ドル(約2兆2500億円)で、30億ドル近い資金を調達したとされる。

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