Amazon Web Services(AWS)は22日(現地時間)、コード脆弱性の特定から悪用可能性の検証、修正支援までを担うセキュリティサービス「AWS Continuum Code Vulnerabilities」の一般提供を開始したと発表した。
同サービスは、特定した脆弱性について実際に攻撃が成立するかを検証し、事業への影響が大きい順に優先順位を付ける。脆弱性ごとに修正案も提示する。
AWSによると、AIの普及に伴い、企業のセキュリティチームの負荷は増している。攻撃者は最新のAIモデルを使い、脆弱性が公知になってから数分で攻撃ツールを作成できるという。
一方、開発スピードの加速で、セキュリティチームが確認すべき脆弱性の件数も増加している。大規模アプリケーションを運用する企業では、スキャナーが1日に数千件規模の脆弱性を検出することもあるが、その多くは優先対応を要しないケースだとしている。
外部から到達できない脆弱性や、別のセキュリティ機能によって遮断されるケースも少なくない。これまでは、個々の脆弱性が実際に危険かどうかの確認に数時間、修正には数日かかることもあった。
Continuumは、企業が保有するコードとAWS上で稼働するシステムの情報を統合し、システム全体の構成を俯瞰できるマップを作成する。これにより、どのシステムが中核を担うのか、誰が管理しているのか、サービス間がどう接続されているのかを可視化する。顧客データの保存、決済、認証といった重要システムも抽出し、それらに至る攻撃経路上にある脆弱性ほど優先度を高く設定する。
再現可能な脆弱性については、外部から隔離した環境で攻撃を再現する機能も備える。レポートには、攻撃成立を示すコードと、同じ手順を再現するためのプロセスを含める。既存のセキュリティ対策で防御できるかどうかの検証にも対応する。
問題が確認されると、Continuumは修正案を生成する。修正案はすべて人によるレビューと承認を経て適用する。AWSは今後、企業が定めた基準の範囲内で、Continuumが一部の修正を自動適用する仕組みを導入する計画だ。