写真=Hanwha Power

Hanwha Powerは10月23日、大容量バッテリーESS(エネルギー貯蔵システム)を搭載した完全電気推進のコンテナ船について、米船級協会ABSから概念設計承認(AiP)を取得したと発表した。対象は1700TEU級のバッテリー推進コンテナ船となる。

承認を受けたのは、約151MWhの大容量バッテリーESSを適用した完全電気推進船の設計。コンテナ型のバッテリーを船舶に搭載し、港湾の充電インフラと連携することで、運航時の直接的な炭素排出をなくす構想だ。

バッテリーはコンテナ形状で積載できる構造を採用した。これにより船内スペースの活用効率を高めるとともに、電気推進と組み合わせて船舶性能の向上も図るとしている。

同社は今回のAiP取得を通じて、大容量バッテリーESSベースの電気推進船に関する設計力の強化につなげる考えだ。あわせて、環境対応型の船舶推進ソリューションのポートフォリオを拡充し、次世代の無炭素海上輸送市場への参入基盤を整える。

また、1000TEU級のバッテリー推進コンテナ船についても基本設計を整えたという。船型ごとの設計力を拡充し、運航条件や顧客ニーズに応じた電気推進船のラインアップ構築を進める方針。事業化段階では、バッテリーのリースやBaaS(Battery as a Service)モデルの適用も視野に入れており、船主の初期投資負担の軽減につなげる考えだ。

Hanwha Powerで技術ソリューションを担当するファン・ジョンギュ常務は、「今回のABS AiP取得は、当社の環境対応型船舶技術を、大容量バッテリーを基盤とする完全電気推進船の分野へ拡張する重要な契機になる」とコメントした。その上で、「電気推進とコンテナ型バッテリー技術を組み合わせた統合ソリューションを基に、次世代の無炭素海上輸送市場に対応していく」と述べた。

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