IP67・IP68対応のスマートフォンでも、浴室の蒸気や高温多湿環境では浸水や劣化の恐れがある。写真=ChatGPT

IP67・IP68等級のスマートフォンでも、浴室の蒸気や高温多湿の環境では故障や劣化を招く恐れがある。防水等級は、あらゆる水気や湿気に耐えられることを示すものではない。

米ITメディアのEngadgetが9月26日(現地時間)に報じた。スマートフォンのIP等級は、所定の試験条件の下で水や粉じんにどの程度耐えられるかを示す指標だ。これに対し、浴室では高温と高湿度が同時に端末へ影響する。蒸気が端末表面や開口部で結露すれば、充電ポートやスピーカー、ボタン、シール部分などから水分が入り込む可能性がある。高温多湿の環境に繰り返しさらされることで、内部の接着剤や防水シールの性能が徐々に低下することもあるという。

メーカー側も注意を促している。Appleは、iPhoneを持ったままシャワーを浴びたり、サウナやスチームルームで使用したりしないよう案内している。耐水性能は恒久的なものではなく、通常使用でも低下しうるとしており、液体による損傷は限定保証の対象外としている。Googleも、Pixelを浴室やサウナに持ち込まないよう推奨している。

高温そのものもスマートフォンには負担となる。iPhoneの推奨動作温度は0~35℃で、内部温度が過度に上昇すると、充電の停止や画面の輝度低下、温度警告の表示などが起きる可能性がある。こうした高温環境に繰り返しさらされることは、バッテリーの劣化を早める要因にもなりうる。

スマートフォンがぬれた場合は、まず表面の水分を拭き取り、充電ケーブルの接続は避けたい。充電ポートを下向きにして風通しのよい場所で自然乾燥させ、ヘアドライヤーなど外部の熱源は使わない方がよい。

スマートフォンを安全に使うには、防水等級を過信せず、浴室のような高温多湿環境に繰り返し持ち込まないことが重要だ。

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