ビットコインの底打ち観測が浮上している(写真=Reve AI)

ビットコインは、今サイクルの底値を5万8000ドル(約840万円)前後ですでに付けた可能性がある。Cointelegraphが18日(現地時間)、オンチェーン分析をもとにした市場見通しとして報じた。

チェックオンチェインの創業者で主席アナリストを務めるジェームス・チェック氏は、市場は2度の投げ売り局面を通じて、相当程度の売り圧力を消化したとの見方を示した。

ビットコインは2025年10月に12万6000ドル超の過去最高値を記録した。執筆時点では7万7400ドル(約1120万円)前後で推移しており、高値からは約39%下落した水準にある。

市場ではなお、過去の4年周期を根拠に、2026年10月ごろにもう一段の下値を付ける可能性を指摘する声もある。ベンジャミン・コウェン氏も7月、サイクルの継続期間と米国の中間選挙日程を踏まえ、第4四半期に底値を付ける可能性に言及していた。

これに対し、ジェームス・チェック氏は、今年2月にビットコインが6万ドル(約870万円)近辺まで下げた場面を、「価格の痛み」による投げ売りと位置付けた。高値圏で買った投資家が、大きな損失を受け入れて売却した局面だったという。

一方、6月から7月にかけて5万8000ドル近辺でもみ合った局面については、「時間の痛み」による投げ売りが起きたと指摘した。相場の停滞が長引いたことで、回復期待がしぼみ、売りが出たという見立てだ。

同氏は、5万8000ドル、5万9000ドル、6万ドルの差自体は大きくないと説明する。重要なのは価格差ではなく、その間にあった6カ月だという。投資家心理をより強く揺さぶったのは、価格そのものよりも長期の停滞だったとの見方だ。

そのうえで同氏は、市場判断を4年周期に機械的に当てはめるのは誤りだと指摘した。前回サイクルの日付だけでは、なぜ投げ売りが起きるのかを説明できないためだ。

見るべきなのは、取得コスト、含み損益と実現損益、保有者の収益性、大口・熟練投資家による蓄積や分配の有無だとした。カレンダーは、市場の消耗度合いや投げ売りシグナルを確認したうえで、相場の文脈を補足する補助指標として使うべきだとしている。

同氏によると、5万8000ドルから7万ドル(約1020万円)の価格帯には、約3000億ドル(約43兆5000億円)規模のビットコイン取得コストが集中していた。その後の反発局面では、約400万BTCが含み損圏から含み益圏へ戻ったという。

また、長期保有者は現在、ビットコイン供給の約80%を保有しており、短期的な戻り局面で売るより、より高い価格水準を待つ可能性が高いとの見方も示した。

Grayscaleのリサーチ責任者、ジャック・パンデル氏も最近のインタビューで、6月末の5万8000ドルが底値だった可能性が高いとの見方を示した。今回の下落局面は、過去のビットコイン弱気相場ほどの絶望感を生まなかった一方、強気相場での過熱感も相対的に弱く、下げ幅も比較的限られた可能性があると説明した。

悪材料が出ても相場が一段安にならない展開は、総じて売られ過ぎのシグナルだとも指摘した。

もっとも、オンチェーン指標は一様ではない。HODLウェーブのデータでは、7月1日から5日にかけて、保有期間1〜7日の比率は1.97%から2.35%へ上昇したが、伸びは限定的だった。

ウィリー・ウー氏はこれを、押し目買いの反応が異例に弱いシグナルと解釈した。一方、CryptoQuantのデータでは、短期保有者が30日連続で部分的な含み益状態を維持していたことが示された。

これは2026年に入って最長で、過去のビットコイン相場の回復局面でも確認されたパターンだという。

キーワード

#ビットコイン #暗号資産 #オンチェーン分析 #Grayscale #CryptoQuant #長期保有者
Copyright © DigitalToday. All rights reserved. Unauthorized reproduction and redistribution are prohibited.