米会員制倉庫型小売りのCostcoが、DoorDashとUber Eatsを通じた配送サービスを相次いで拡大した。食料品配送市場で競争が激しさを増すなか、2017年から提携してきたInstacartにも対抗圧力が強まっている。
Business Insiderが17日付で報じたところによると、Costcoは同日、DoorDash経由で米国内の全店舗を対象に当日配送を始めた。これに先立ち前日には、Uber Eatsの提供地域も従来の17州から、Costcoが出店する47州へ広げた。Uber Eatsで注文できる店舗数は約600店としている。
DoorDashの利用者は、Costcoの会員資格をアカウントに連携すれば、食料品や日用品、家電など約4000品目を注文できる。Costcoは米国47州で639店を運営している。
今回の動きは、フードデリバリー各社が飲食店配送にとどまらず、食料品や日用品の配送へ事業領域を広げる流れの一環でもある。Uberの最高経営責任者(CEO)、ダラ・コスロシャヒ氏は2月、食料品やその他の小売りを1兆ドル規模の事業機会と位置付けた。Amazonも自社物流網を活用した迅速な食料品配送を拡大しており、競争はさらに広がっている。
Costcoは配送各社にとって有力な提携先とみられている。報道によれば、過去7年間でCostcoの来店数は18%増えた一方、WalmartとTargetはおおむね横ばいだった。DoorDashも、Costcoは自社アプリに出店していない小売業者の中で検索数が多かったと明らかにしている。
一方、Instacartは既存提携と会員特典を武器に対抗している。Costcoのエグゼクティブ会員には、150ドル(約2万2500円)以上の配送注文に対し、毎月10ドル分のクレジットを付与する。CostcoとInstacartの提携そのものは終了していないが、配送の選択肢が広がったことで、顧客獲得競争は一段と激しくなる見通しだ。