写真=(左から)キム・サンホNHNゲーム事業部門代表、ムラカミ・ハルキNHN PlayArt取締役・総括PD

NHNは9月18日、日本子会社NHN PlayArtの企画力とNHNの開発力を組み合わせた日韓共同開発体制を、グローバルゲーム事業で本格展開すると明らかにした。第1弾タイトルは「幻想世界のプチ抱擁」で、東京ゲームショウ2026(TGS 2026)で初公開した。

同社は同日、幕張メッセ近隣のホテルニューオータニ幕張で合同インタビューを開き、日韓連携を軸とするゲーム事業戦略を説明した。会見には、キム・サンホNHNゲーム事業部門代表と、ムラカミ・ハルキNHN PlayArt取締役・総括PDが出席した。

今回の協業では、NHN PlayArtがゲームの核となる遊びや企画を設計し、NHNが開発と検証を担う。開発と検証を短いサイクルで回すことで、企画段階で定めた方向性を実際のゲームに反映していく考えだ。

最初の共同開発プロジェクトとなる「幻想世界のプチ抱擁」は、TGS 2026で初公開した新作3タイトルのうちの1本。両社がオリジナルIPの創出に向けて共同で開発を進めている。

NHN PlayArtはこれまで、日本で3600万ダウンロードを記録した「妖怪ウォッチ ぷにぷに」や、累計ダウンロード数が2000万件を超える「#コンパス 戦闘摂理解析システム」などを展開してきた。両社は、既存タイトルで蓄積してきた企画・運営ノウハウを新規IP開発に生かす方針だ。

NHNとNHN PlayArtの協業は、ここ数年にわたり部門間の交流を広げながら具体化してきた。日韓のメンバーが参加する社内イベント「Games Week」のほか、AI活用の課題に取り組む「AIスプリントン」、役員ワークショップ、新入社員交流プログラムなどを実施してきたという。

協業を支える組織面と業務体制の整備も進めた。NHNは、日本事業と日韓交流を担当する組織を新設し、日本語でのコミュニケーションが可能なプロジェクトマネジャー(PM)を配置。オンライン会議や翻訳、業務管理といった協業機能は「Dooray」で運用している。

同社は今後、「幻想世界のプチ抱擁」の開発過程で構築した協業方式を、他のプロジェクトにも横展開する計画だ。

キム代表は「『幻想世界のプチ抱擁』は協業の成果物であると同時に、プロセス検証の場でもある。ここで確立した協業方式を、今後進める他のプロジェクトにも展開していく」と述べた。

ムラカミ総括PDは「NHN PlayArtの面白さの設計と、NHNの実装・検証が結び付いたとき、どのような結果が生まれるのかを示す事例になると期待している」と語った。

一方、NHN PlayArtは9月17日から21日まで開催されるTGS 2026に、8年ぶりとなる単独ブースを出展している。「幻想世界のプチ抱擁」を含む新作とサービス中のタイトル、計7本を紹介している。

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