写真=NineToFiveMac

AppleはmacOS 27で、写真アプリの編集、共有、検索機能を強化する。Apple Intelligenceを活用した生成AI編集を拡充するほか、iCloud共有アルバムは全解像度での共有に対応する。米ITメディアNineToFiveMacが9月17日(現地時間)に報じた。

今回の更新は大幅なUI刷新ではなく、写真アプリの中核的な使い勝手の改善に重点を置いた内容となる。

編集機能では、Apple Intelligenceを活用した新たなツール群を追加する。対応するMacでは、新しいツールパネルから関連機能を利用できる。Appleによると、「Clean Up」は従来より大きな被写体や複雑な場面でも自然に処理できるようになる。小さな不要物を素早く消せるクイックモードに加え、これまで処理が難しかった編集向けの高品質モードも用意する。

写真の周辺を生成して構図を広げる「Extend」も搭載する。水平補正やアスペクト比の変更、被写体の周囲に余白を加えたい場合などに使えるとしており、トリミングツールから直接利用できる。

新たに「Spatial Reframing」も追加する。写真アプリが端末内の空間モデルを使ってシーンの3Dビューを生成し、被写体を中心に視点を回転・移動したり、ズームイン・ズームアウトしたりしながら、カメラ位置を変えたような画像を作り出す。新しい視点で生じた空白部分は画像モデルが補完する。

共有機能にも大きく手を入れる。iCloud共有アルバムは全解像度での共有に対応し、幅広い写真・動画形式を扱えるようにする。Apple製品以外のユーザーも参加しやすくなり、AndroidやWindows 11の利用者はiCloud.com経由で共有アルバムに参加し、写真を投稿できる。

日常利用での使い勝手を高める機能も加える。共有アルバム内の写真はワンクリックで個人ライブラリに保存できるようにし、長期保存が不要なアルバムについては30日で期限切れにする設定も用意する。イベントや一時的なプロジェクト向けの運用を想定した機能とみられる。

整理機能も強化する。写真や動画をまとめてスライドショーにでき、再生時間やトランジション、音楽を手動で調整可能にする。作成したスライドショーは写真ライブラリ内に動画ファイルとして保存され、同じ構成を作り直さなくても再生や共有ができる。

新たに「自分が撮影した写真」コレクションも追加する。現在使っている端末だけでなく、過去に使用していた端末のカメラアプリで撮影した写真もまとめて表示する。この条件はライブラリ内のほかの領域でもフィルターとして利用できる。さらに1〜5の星評価も導入し、写真を細かく分類できるようにする。星評価は初期設定ではオフで、写真アプリの設定から有効にする必要がある。

表立たない改善として、iCloud写真の同期優先順位も見直す。macOS 27では、新しい写真や動画をより速くアップロードできるようにし、大量に取り込んだ写真を別の端末で早く確認したい場合に役立つとしている。

検索基盤も刷新する。AppleはSpotlight、写真、メールで使われる検索システムを再構築したとしており、新システムではコンテンツをより広範にインデックス化し、1日を通して最新の状態を維持する設計だという。これにより、写真アプリでもライブラリの探索性と検索精度の向上が見込まれる。

今回の更新は外観の変更よりも、写真アプリ全体の使い勝手を底上げする内容といえる。編集では生成AI機能を拡充し、共有ではプラットフォームの壁を下げ、整理では星評価や新たなコレクションを追加した。同期と検索も見直し、日常利用と共同利用の双方を改善する方向に進化する。

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