Volvoが2030年までに新型車13車種を投入する。米国・欧州向けに7車種、中国向けに6車種を用意し、EVと第3世代ハイブリッドを軸にラインアップを再編する。
電気自動車メディアのInsideEVsが17日(現地時間)に報じた。販売減少が続くなか、新型車投入によって市場シェアの倍増と収益性の改善を目指す。
Volvoの世界販売は第1四半期が前年同期比11%減、第2四半期も5.6%減だった。同社は新車攻勢を通じて、営業利益率を足元の3.5%水準から8%超へ引き上げる方針を示した。
米国・欧州向けの新型車は、SPA2またはSPA3プラットフォームをベースとする。SPA2はEX90 SUVとES90セダン、SPA3は新型EX60クロスオーバーに採用される。いずれも800Vバッテリーと超急速充電に対応し、Volvoの「ヒューギン・コア」コンピューティングプラットフォームを搭載する予定だ。
SPA2とSPA3はこれまでEV向けを中心に使われてきた経緯があり、InsideEVsは米国・欧州向けの新車群も実質的にEV中心になる可能性が高いと伝えた。さらに、Volvoは早ければ2028年に米国市場へ電動セダンとワゴンを投入する案も検討しているという。車名はS60とV70のバッジを採用する可能性があり、新型クロスオーバーのEX50が加わる可能性もある。
一方、中国市場向けは別戦略とする。中国向け6モデルはGeelyが開発したプラットフォームを採用し、中国専用の技術スタックを適用する。VolvoとGeelyは部品やサプライチェーンも共有し、コストを抑える計画だ。地域ごとの需要や規制、価格競争に対応するため、商品構成を二本立てにする考えだという。
ハカン・サミュエルソンCEOは、2030年には自社ショールームの姿が現在とは大きく変わるとの見方を示した。そのうえで、今回の計画について、地域ごとの需要に対応した過去最大級の新型車パイプラインだと説明し、プレミアム自動車ブランドの先導企業を目指す方針を強調した。
販売面の見直しも進める。Volvoは価格の透明性を高めるほか、商品構成の簡素化や短納期で供給できる専用仕様の運用を計画する。SPA2とSPA3はソフトウェア中心のアーキテクチャを備えており、OTAによるソフトウェアアップデートも継続的に提供する。
Volvoは今後4年以内に、こうしたラインアップ転換を完了する必要がある。EVとハイブリッドの拡充、地域別プラットフォームの分離、サプライチェーン共有によるコスト削減を同時に進める構えで、実際の投入時期や地域ごとの車種構成が成否を左右しそうだ。