ビットコインは7万6500ドル近辺でもみ合いが続いている。FRBの利上げ後、米株式市場は反発したものの、ビットコインは明確な方向感を欠き、値動きは鈍いままだ。
17日(現地時間)、ブロックチェーンメディアのCointelegraphによると、FRBの利上げ直後に米株は反発した一方、ビットコインは大きな値幅を伴う動きにはつながらなかった。
米株の取引開始後も、ビットコインは7万6500ドル前後で推移した。直近の下落局面で押し目買いが入り、S&P500は0.9%、ハイテク株中心のナスダック総合指数は1.5%上昇した。
一方、ビットコイン市場では現値近辺に買い・売り注文が厚く並んでいる。CoinGlassのデータでも、足元の価格帯に注文が積み上がっており、短期的にはレンジ内の値動きが続く可能性を示している。
直近24時間の値動きも、近場の流動性をこなす程度にとどまった。
背景には、FRBの政策スタンスの転換がある。FRBは16日、政策金利を25bp引き上げ、3.75〜4.0%とした。利上げは2023年7月以来となる。
これにより、過去3年間続いてきた緩和的な政策運営は、事実上の転換点を迎えた格好だ。
市場では、利上げ後もリスク資産の強さが続くとの見方が一部にある。市場分析会社The Kobeissi Letterはナスダックの上昇を踏まえ、「こうした資産の強さは続くだろう」と投稿した。
先週は欧州中央銀行(ECB)が0.25%ポイントの利上げに踏み切った。18日には日銀も追加利上げに動く可能性があるとの観測が出ており、主要国の流動性環境が一段と引き締まるとの警戒もくすぶっている。
ビットコインは15日に今月の安値水準まで下落した後、やや落ち着きを取り戻した。ただ、反発が持続するかどうかには慎重な見方も残る。
CryptoQuantのリサーチ責任者、フリオ・モレノは「トレンドは依然として強気だが、短期的にはモメンタムとマクロ環境が逆風になっている」と述べた。8月に25%反発した流れを維持するには、足元のマクロ環境が重荷になっているとの見方だ。
CryptoQuantのビットコイン価格サイクル指標である「ブル・スコア指数」は80から60へ低下した。60はなお強気局面に分類される下限に当たる。
モレノは「ビットコインは崩れたのではなく、冷えている」とし、米国需要の鈍化やアルトコインへの資金流入拡大、マクロイベントの重なりを踏まえると、当面は調整か横ばい圏での推移となる可能性が高いと指摘した。
市場参加者の間では、7万ドルと6万2000〜6万5000ドルが主要なサポート水準として意識されている。米利上げ後、株式市場と暗号資産市場は同方向に動いたが、ビットコインは短期の流動性環境と需要鈍化のシグナルを同時に受けており、当面はマクロ要因への感応度が高まりやすいとの見方が出ている。