Spotifyが、Claude Codeのトークン使用量を大幅に減らす仕組みを開発した。Techzineが6日(現地時間)に報じた。
同社は、自社開発者ポータルを通じて、ファイルの読み込みや定型的なコード生成といった反復的な処理を低コストAIに振り分ける仕組みを導入した。検証では、Claude Codeのトークン使用量を平均90%削減できたという。
報道によると、中核を担うのは「AiKAモード」と呼ぶエージェント群だ。各エージェントは一時的なランタイム環境で動作し、開発者はモードごとに利用するモデルや指示、MCPツールを指定すればよい。追加のインフラ構築やAPIキーの管理は不要としている。
Spotifyのエンジニア、ディミトリ・マズマノフ氏は、この手法をJavaのモノレポで検証した。複数ファイルを読み込む「Bulk Reader」と、定型的なコード片を生成する「Code Writer」の2つのモードを用意し、実際の処理を担うワーカーモデルとしてGoogle Gemini 2.5 Flashを採用した。ポータル上で別のモデルに切り替えることも可能だという。
マズマノフ氏は、「エージェントの大半は高度な推論を必要とせず、入出力(I/O)機能だけを担っている」と説明した。その上で、「こうした作業でもAIモデルで処理すればコストがかさむ。I/O処理を高価なClaudeから切り離し、推論が本当に必要な作業にだけClaudeを使うようにした」と述べた。
一方でSpotifyは、ワーカーモデルがデバッグやアーキテクチャの判断、主要な推論タスクには向かない点も強調した。委任した分析では、Claudeがコード修正に必要とする行単位の正確な情報を、常に返せるとは限らないためだ。
委任した処理には通常10~30秒かかり、ポータルでは1回の呼び出しにつき30秒の上限を設けている。「Bulk Reader」と「Code Writer」はいずれもAiKA経由で公開しており、開発者は自社プロジェクトに合わせて再利用や改変が可能としている。