新型iPhoneの発売に合わせて旧モデルが値下げされるのが通例だが、2026年はその流れが変わる可能性がある。iPhone 18ではProモデルが先行投入され、標準モデルは2027年春にずれ込むとの観測が浮上しており、iPhone 17の値下げ時期も例年より遅れる可能性があるためだ。部品コストの上昇も価格判断の材料になるとみられている。
9月6日付のITメディアTechRadarによると、Appleは9月9日にiPhone 18 Pro、iPhone 18 Pro Max、iPhone 18 Ultraといった上位モデルを先行して発表し、標準モデルのiPhone 18は2027年3〜4月に投入する可能性がある。標準モデルの発売が2027年春にずれ込むとの見方は、ほかの業界分析でも示されているという。
通常、Appleは新型iPhoneの投入に合わせて前世代の標準モデルを値下げする。ただ、今回はiPhone 18のProモデルが先に登場しても、iPhone 17が当面は最新の標準モデルとして併売される可能性が高い。このため、iPhone 17の価格がすぐには下がらないとの見方が出ている。
価格動向を左右するもう1つの要因がメモリ価格の上昇だ。直近ではメモリ価格が急騰しており、スマートフォンメーカーの生産コストを押し上げている。AppleがiPhone 18を従来モデルより高い価格設定とし、iPhone 17は現行価格を維持する可能性も指摘されている。TrendForceも、メモリコストの上昇がiPhone 18シリーズの部品原価を押し上げる可能性があると分析した。
もっとも、iPhone 17の値下げの可能性がなくなったわけではない。標準モデルのiPhone 18が来年初めに発売されれば、iPhone 17は発売から1年以上が経過したモデルとなり、Appleが価格を引き下げる余地が出てくる。
一方で、より低価格のiPhone 18eが同時期に投入される場合は、iPhone 17が値下げではなく販売終了になる可能性もある。iPhone 18とiPhone 18eが2027年春に発売されるとの見方も出ている。
業界では、AppleがiPhone 17を値下げする場合、従来の慣例どおり100ドル安となる可能性があるとの見方がある。現行のiPhone 17の開始価格799ドルが、699ドルまで下がる可能性があるという。ただ、こうした価格改定が実施されるとしても、時期は今年ではなく来年になる公算が大きい。
iPhone 17 ProとiPhone 17 Pro Maxについては、値下げよりも販売終了となる可能性が高い。Appleは新しいProモデルを投入する際、前世代のProモデルをラインアップから外すのが通例だからだ。
もっとも、Appleが公式価格を引き下げなくても、流通段階で値引きが行われる可能性はある。iPhone 17 ProとiPhone 17 Pro Maxが販売終了となれば、販売店が在庫処分のため価格を下げる可能性があるほか、中古市場でも新型iPhoneの発表後に既存モデルの相場が下がる可能性がある。
このため、iPhone 18を購入する予定がなく、より手ごろな価格のiPhoneを探している消費者にとっては、9月9日の新製品発表後に価格動向や在庫状況を見極めることが重要になりそうだ。一方で、値下げを待つ間に在庫がなくなる可能性もあり、購入時期の判断は慎重さが求められる。