Worldは7日、年齢や国籍、有効な身分証の保有の有無を、個人情報そのものを開示せずに証明できるゼロ知識証明(Zero-Knowledge Proof)ツールキット「ProveKit」をオープンソース化したと発表した。
同社はこれまで、「人間であること」の証明技術であるWorld IDに同ツールキットを活用してきた。今回の公開により、外部の開発者もProveKitを使って、アプリやサービスに個人情報保護型の本人確認機能を組み込めるようになるとしている。
Worldによると、成人確認が必要なサービスでは、利用者は生年月日や身分証全体を提出することなく、「18歳以上」である事実だけを証明できる。国籍の確認や、有効な身分証を保有しているかどうかの確認でも、実際の国籍情報や旅券番号などを相手側に開示せず、条件を満たしている事実のみを示せるという。
ProveKitの特徴は、証明に必要な処理を外部サーバーに送らず、利用者のスマートフォンやブラウザー上で直接実行する点にある。機微な個人情報は証明手続きのために外部サーバーへ送信されず、サービス側には条件を満たしたという結果だけが渡されると説明している。
Tools for Humanityの韓国支社長、パク・サンウク氏は「オンラインで年齢や国籍を確認するために、必要以上の個人情報を提出させる方式では、保持するデータが増えるほど、セキュリティやプライバシー面の負担も大きくなる」と指摘した。
その上で同氏は、「ProveKitは原本情報を利用者の端末内に残したまま、サービスに必要な事実だけを証明する仕組みだ。開発者が個人情報保護をサービス設計の段階から組み込めるよう支援する」と述べた。