TMRスティックやデュアルモードトリガーを備える「Valor Wired」。100ドル前後の価格帯でコストパフォーマンスを訴求する。写真=SCUF Gaming

SCUF Gamingは、XboxおよびPC向けの有線コントローラー「Valor Wired」を投入し、中価格帯市場を狙う。TMRスティックやデュアルモードトリガー、細かなカスタマイズ機能を備え、100ドル前後で上位モデルに近い操作性を打ち出している。

米TechRadarによると、Valor Wiredは3月31日に発売された。XboxとPC専用の設計で、PlayStationには対応しない。無線接続も非対応だ。一方で、一部市場では89.99ドル、69.99ポンドまで値下がりしており、コストパフォーマンスの高さが強みとされている。

最大の特徴はTMRスティックの採用だ。従来モデルで使われていたホール効果センサーではなくTMR技術を採り入れ、精密な入力と素早い戻りを狙った。TechRadarは、細かな操作の変化も滑らかに反映され、とりわけレースゲームでステアリングの微調整がしやすいと評価している。

トリガーは、フルレンジのアナログ入力とマイクロスイッチを切り替えられるデュアルモード仕様。レースゲームではアナログ入力によって加減速を細かく制御でき、シューティングゲームではマイクロスイッチによる素早い入力に対応する。ただ、一部の最上位TMRコントローラーと比べると、トリガー感度は及ばないとの指摘もある。

ソフトウェア面の設定機能も充実させた。専用アプリからボタン割り当て、デッドゾーン、レスポンスカーブ、振動の強さなどを調整できる。設定は本体に最大3件まで保存でき、背面ボタンでプレイ中にプロファイルを即座に切り替えられる。

実際のプレイでは、こうした設定項目が操作感の違いにつながるという。レースゲームではトリガーのデッドゾーンやレスポンスカーブの調整により、加減速をより正確にコントロールしやすくなる。シューティングゲームでも、背面ボタンとトリガー設定を見直すことで、照準や射撃の反応を高められるとしている。

グリップ性も特徴の一つだ。六角パターンのラバーグリップと表面テクスチャを採用し、手が滑りにくく、長時間の使用でも比較的快適さを保てるとする。半透明グレーの筐体にオレンジのアクセントを加えたデザインや、交換可能なフロントプレートも差別化要素として挙げられている。

一方で、プレミアムクラスのコントローラーと比べると見劣りする点もある。前面ボタンにはマイクロスイッチを採用しておらず、やや柔らかい押し心地になりやすい。背面ボタンも、ユーザーによっては慣れが必要とされる。加えて、無線接続に対応しないため、利用シーンが限られる点も弱みだ。

Valor Wiredは、無線機能や一部の高価格帯向け部品を省く一方、TMRスティックと豊富な設定機能に重点を置いた製品といえる。最上位モデルの完全な代替にはならないものの、有線接続を許容できるXbox・PCユーザーにとって、100ドル前後で高い操作性を求める際の有力な選択肢となりそうだ。

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